5月14日(火)



あまり寝れず朝を迎える。

とても良い天気で

赤ちゃんに

「おはよう。今日も良い天気だよ。」

と声をかける。




「お母さんと一緒に頑張ろうね」






朝8時40分くらいから入っている棒を抜き、

促進剤を入れる。


いよいよ赤ちゃんとお別れだと思うと

本当に寂しくて、

お腹にいるまま死にたいと思った。




分娩室では、助産師さんが他の出産と変わらず

音楽をかけてくれたのが嬉しかった。



夫到着。




陣痛が来るのを待つ。


痛くてタオルと夫の手を握る?


徐々に痛くなってくるが、

想像していた痛さには達していない。




何かがコポッと出たことを

助産師さんに伝えると

血腫が出たとのこと。



どのくらい痛いか聞かれ、

「歌歌えるくらいです」

と言う。



アドレナリンが出てたのか?


「もう赤ちゃん下りてきてますよー」

と言われる。


急いでお医者さんを呼んでくれ、

お医者さん3人、助産師さん5人体制。



10時10分

赤ちゃん出産。


スムーズに出てきてくれた。

親孝行な子。

ありがとうね。


夫は「ありがとう。頑張ったね。」

と言ってくれた。


そして胎盤を出すのを痛がったので、

私の心配をしてくれた。

いつも私のことを心配してくれる(^^)




助産師さんが連れて行ってくれた。




その後は胎盤をきれいにしてくれて、

2時間安静に。





帰ってきた助産師さんは

赤ちゃんを連れてなくて、

「男の子ですか?女の子ですか?」

と聞くと、聞いてきますとのこと。



そして、戻ってきた助産師さんが

「男の子ですよ」

と教えてくれた。



考えていた男の子の名前を夫と言い合う。





分娩室で休んでいる間に、

息子を連れてきてくれる。



かわいい!

かわいい!

とにかくかわいい!


体重130グラム

身長21センチ


写真をたくさん撮ろうねって

夫と話していたので、

写真や動画におさめる。




悲しさよりも、


嬉しい

可愛い

だいすき


が溢れていた。



とりあえず母と夫の親に報告。




それからは家族3人での時間を

ゆっくり過ごした。


夫の息子をみる眼差しが

本当に優しくて

愛しいと思っているのが

見ている人にも伝わるくらいだった。

泣けるくらいに慈愛に満たされていた。


がんばったねを2人ともに何回も言ってくれた。



部屋に戻ってから、

またしばらく息子は助産師さんへ。



そして息子が部屋に帰ってきてからは、

楽しい時間を過ごせるように、

たくさん言葉がけをした。




季節の歌も歌った。

夫との馬鹿話もした。

お父さんとお母さんは

仲良しだよって伝えたかったから。



私のベッドの左側に

息子のベッドを置いてくれていた。


左ばかり見ていたから、

胃やお腹が痛くなった。

それでも見ていたい。


息子を見ると自然に笑顔になり、

ずっと見ていたい。



他の子が一生の間に言われるよりもたくさん、

「かわいい」「だいすき」

を伝えたつもり。


まだまだ足りないけど。



母も来てくれ、抱っこをしたり、

夫と3人で手を繋いだ写真を撮ってもらったりした。





夜寝るのももったいなく感じ、

泊まってくれている夫と、

たくさん話しかけたり

写真を撮ったり

動画を撮ったり

川の字で寝たり、、、




3人でのんびりしている時間は

幸せで満たされていた。

この時間が一生続けばいいのに。





幸せな合間に、

悲しさ

辛さ

寂しさが溢れて

子どものようにわんわん泣くこともあった。


その度に夫はゆっくり話してくれた。



「⚪︎⚪︎は幸せだったよ」

「みんなに愛されてるよ」

「おじいちゃん。おばあちゃんが

遊んでくれるからね」

「可愛い⚪︎⚪︎に会えて良かった」



自分も同じように辛いのに。


本当に感謝している。


この人と結婚してよかった。




息子にも

「お父さんは優しい人だよ」

と何回も伝えた。


一晩中息子と夫と過ごした。