皆様、ごきげんよう。

 

たまたま家族の予定で、夜出かける時間が出来、なんと『テルマエ・ロマエ』以来、映画館に行ってまいりました(多分)。『テルマエ・ロマエ』も、子供が小さいのに何故観られたかというと、入院中に許可をもらって行ったという💦

ようやく子供が大きくなってきたと思ったらコロナ禍ということで、映画館は自粛しておりましたので、長いブランクとなりました。

 

何を選んだかというと、『バービー』です。公開前のプロモーションで大変悪い印象を日本人に残してしまったというスタートでしたので、日本での人気はイマイチだったでしょうか。

何故この映画を見に行くことにしたかというと、米国在住の友人が夏に帰国中に会いまして、「絶対なもんが好きな映画だよ!」と強力に薦めてくれたからです。「この監督の映画だから、普通のバービーではないと思ったけど、やっぱり違った」と。

 

 

ざっくり、どんなストーリーかというと、バービーの世界「バービーランド」では常に女の子が主人公。大統領も医者も最高裁判事も女性。男性である「ケン」はバービーを支える添え物です。ケン達がバービー達を(男性の名前は全てケンで、女性の名前は全てバービー)チアリーディングのダンスで応援したりします。

つまり、現実の社会と反転させたある種のユートピアというわけです。

 

それが、バービーとケンが現実社会にひょんなことから足を踏み入れた結果、バービーは、主要な役割を男性のみが担っていることにショックを受け、ケンは男性はマッチョで女性をリードするのだ、ということに目覚めてしまいます。

 

もしかしてこれからご覧になる方もいるかもしれないので、詳しくは申し上げませんが、最終的には、性にとらわれず、自分らしく生きよう、というのがメッセージでしょうか。

 

この映画、誰でも楽しめますが、特に中高生にはお勧めしたいです(ただ、PG-13ではあります)。今、我々が生きている世界が男性優位社会なのだ、というのは、母親世代であれば誰もが自覚していることですが、ティーンはそういう問題意識を持っていないこともありますよね。「首相がいつも男性っていうのは当り前と思っていたけど、違うんだ~」みたいな、気づきの一歩を、説教臭くなく、楽しいトーンで示してくれる、良質のエンタメかな、と。親子で鑑賞して、色々語るのも良さそうですね。

 

なにより、主演のマーゴット・ロビーの可愛いこと!もう、マスクの下の私はずっとニヤニヤしていました。可愛い~~!と叫びたいくらい。

 

あえて言えば、個人的には、もう少しユーモア多めかな、と期待していたので、そこは残念だったのですが、観に行って良かったと思います。

 

場所によっては、今週木曜日までの上映館もあるようです。ご関心をお持ちの方は、映画館に急いで~!

 

【追記】

もくれんさんからのコメントで気づいたこと。

 わたくし、幼稚園から14年間、まじで権威主義国家並みの厳しい女子校に通っておりまして、大学で初めて男女共学に入って色々と驚いたことがありました。90年代初頭なので、今は全然違うとは思いますが、当時は、サークルの代表は男性、副代表が女性で、例えば皆で遊園地に行く時には、1年生女子が全員分のお弁当を作るといった、めちゃくちゃ性別役割分業が徹底されておりました!そもそも、学部の男女別割合も7:3くらいで(それでも商学部は9.9:0.1とかだったので、全然マシ)、女子校生活とのあまりの違いに結構びっくりしたものです。そんなこともあって、サークル活動はすぐにやめてしまったなあ。

 その頃から思っていたのですが、女子校というのは100%女子の中で委員長も部長も選ぶわけなので、そこに性別役割分業は存在しないわけです。そのおかげで、私は活発な性格になった部分が大きいのかな、と思い当たります。文化祭実行委員長をやったりしましたしね。応援団長とかも全部女子ですからね。男子への遠慮はありません。その当時までは、校長先生も代々100%女性でしたから、トップに女性がいるという環境が普通でした。

 つまり、この映画の「バービーランド」そのものでした。なので、私は女子校に結構ポジティブなイメージを持っており、娘がいたら、自分の学校に行かせただろうと思います。女子大の存在意義が問われたりしていますけれどね。どうなのかなあ、簡単に答えは出ませんね。そんなことまで『バービー』から考えるとはね、やはり面白い映画でした!