皆様、ごきげんよう。
ヒョンビンさんどころかエンターテインメントともまるで関係ない記事で恐縮です。
あまり論争的なこと・政治的なことはブログに書くつもりはありませんが・・・。深いに思われた方がいたらごめんなさい!
Yahoo!ニュースのトップにあったこの記事には驚きを隠せず!!
都立高入試、男女の合格ラインで最大243点差 8割で女子が高く
東京都立高校の普通科の一般入試は、募集定員を男女に分けて設定しているため性別によって合格ラインが異なる。都教委は毎年30~40校を対象に是正措置を講じているものの、2015~20年に実施した入試では、対象校の約8割で女子の合格ラインが最終的に高かったことが、都教委の内部資料で判明した。1000点満点で最大243点上回るケースや、男子の合格最低点を上回った女子20人が不合格とされた事例もあった。
毎日新聞の調べでは、都立高は全国の都道府県立高校で唯一、男女別の定員があり、各校とも都内の公立中学の卒業生の男女比に応じて決まる。合否は中学校が提出する内申点(300点満点)と、国数英理社の筆記試験(700点満点)の合計で決めるが、合格ラインは男女で異なる。
わたくし自身、都立高校どころか共学に通った経験もないので(大学以上除く)、もしかして間違った感覚で腹を立てているのかもしれませんが・・・。記事を読む限り、不公正な評価が行われているようにしか思えません。というか、どこをどうすれば、これを正当化して説明できるのか、都の教育委員会に是非お聴きしたい。
高校受験をしたことがないので想像になってしまいますが、高校のランクによって、生徒の勉強への姿勢(全体的な雰囲気として)、受験カリキュラム、教師の質は変わってくるのではないでしょうか。つまり、A高校に入るかB高校に入るかによって、その子の18歳以降の人生にも大きな影響があるはずです。男女共同参画推進を政府がトップの優先課題の一つに掲げている国で、こんなことが何故許されるのでしょうか。
コメント欄をざっと読んでいたところ、女子トイレが足りなくなるとか、部活が出来なくなるとか。そんなことは、女子学生の人生が15歳の時点で決定されてしまう不公正さに比べたら、全く取るに足らないことではないですか。
唯一、う~ん、と思うのが、女性の方が生物学的に成長が速いので、15歳時点で能力だけで考査すると、男子に不利になる、という指摘。一般的に、コミュニケーション能力についてはよく言われますが、学力についてはどうなのでしょうね。科学的なエビデンスがあるのであれば、それに基づいた調整をするというのは、可能性としては考えても良いかもしれません。
少し前に問題になった医学部の女性に不利な点数是正に限らず、以前から、公務員試験、一流大学入試、一流企業就活、あらゆる場で、「ペーパーテスト」と「コミュニケーション能力」の両面で、女性の方が高得点を取るので、男性に下駄をはかせて男女バランスを是正しているという話は、嘘か本当か知りませんが、よく聞きましたけどね。
もちろん、世の中から男性を排除しようというつもりは全くありません。せめて、決定権のあるポジションに3割は女性を、というのが一般的なジェンダー論における主張ですね。たとえば、現在、最高裁判事15人のうち、女性は2人だけ。2015年の夫婦別姓違憲訴訟では、当時は3人いた女性判事は全員「違憲」判断。男性判事12人のうち、違憲だったのは2人だけだったとのこと。日本国民の約半分である女性の人生に密接にかかわる問題なのに、決定機関が圧倒的に男性が多いのは、公正ではないと思います。
日本の首都である東京都が最も遅れているのですね。情けない限りです。と同時に、これまでこの差別的な入試制度を勝ち抜いてきた女性の方々に賛辞を送りたいと思います。