皆様、ごきげんよう。

番外編ばかりでごめんなさい!

ヒョンビンさんについての記事を書こうとすると気合と時間が必要なんですが、なかなかパワーと時間が確保できず😢

 

そんななか、ついに完走いたしました~~!!『SKYキャッスル』!聞きしに勝る名作でございました。韓国、日本、欧米ドラマ全て通しても、ベスト5入り確実です!

このドラマ、うちのママが去年ケーブルテレビで観たらしく、「面白いわよ~、特にオ・ナラさんが最高!早く観て!」とうるさかったのですが、なんかテーマが身近過ぎて気持ち悪くなりそう、と避けていました。ところが先日、皆さまから『デスパレートな妻たち』みたい、というコメントをいくつかいただき、それならば是非、と視聴した次第です。確かに、かなり『デスパ』のテイストはありつつ、もう少しギスギスしていてシリアスな場面もある印象でした。

それよりなにより大きかったのは、終盤まで観ると、明確な教訓、メッセージがあり、実は非常に道徳的な内容だったことですね。すっかり関心致しましたよ。

とはいえ、説教臭いわけではなく、特に中盤までは、我が家では「上流階級(と思いこんでいる人々)」の勘違いの激しい言動にげらげら笑いっぱなしでした。特に、男性陣(医師とロースクール教授)が最高なんですよ!概ね、妻たちはずる賢く、夫たちは滑稽に描かれていて。わたくしの大好物、ごますり文化が揶揄されまくりで、お腹が痛くなるほど笑えます。

 

 

【ストーリー】(どこかから拝借してコピー)

富・名誉・権力を手にする者だけが住んでいる高級住宅街“SKYキャッスル”。そこに整形外科医の夫と娘たちと暮らすソジンは、隣の邸宅に住むミョンジュの息子がソウル医大に合格したと聞き、入試関連の資料を手に入れるために手を尽くすが、ミョンジュから資料は公開しないと言われてしまう。しかし、幸いにもVVIPの顧客だけが招待される入試コーディネーターの説明会の招待状をミョンジュから受け取ったソジン。会場を訪れると、そこにはSKYキャッスルの住人スンヘの姿もあり…。ある日、クルーズ旅行を早めに切り上げ帰国したミョンジュが、夫スチャンの猟銃で謎の自殺を遂げる。SKYキャッスルの住人たちが騒然とする中、病院を辞めたスチャンも姿を消し、もぬけの殻となった邸宅には新しい住人がやってくるのであった…。

 

【なもんが自戒しつつ得た教訓】

その1 「お天道様に顔向けできないことはするな」

 難しいことはさておき、とにかく、日本人的にいうと「お天道様に顔向けできないことはするな」ってことですね。SKYキャッスルの住人達は、後述する間違った価値観に踊らされて、最もシンプルで大事な善悪の区別が出来なくなってしまっているんですね。このドラマの中で、「医師は病を治し、罪びとは罪を償う、シンプルなことだ」みたいな台詞があって。本当に、何かに迷ったら、シンプルに正しい選択をするしかないんですよね。初動を間違うとず~っと一生嘘をつきとおす人生になりますからね・・・。怖い怖い!

 

その2 「間違った価値観に縛られていると、自分自身が復讐される」

 SKYキャッスルの住人の価値観って「良い家柄に生まれ、最高峰の大学に行き、社会的地位の頂点に立つことが最高の人生」っていうものなんですよね。その価値観に小さい頃から縛られているために、どれか一つでも叶えられないと、「私の人生は終わり」となってしまうわけです。自分自身の価値観に復讐されるんですよ。「家族そろって温かい食卓を囲めることが、人としての最高の幸せ」と思っている人の方が、よっぽど強いっていうことですね。

 いや~、耳が痛い!この前、20代の留学時代の友人と話していたんですが、「私たち、あの頃無敵感すごかったね。でも概ね間違っていたね~」っていう結論になり(笑)。彼もなんか悟りを開いたのか、すっかり物欲は失せ、カトリックの洗礼を受けてボランティアに励みつつ哲学書を読む日々だそうです。若い頃はロンドンやらパリでブイブイ言わせてたのに、振り幅激しいわ!!わたくしなんてもはや、「生きているだけで丸儲け」のさんまさんの言葉が座右の銘ですから。もうそれ以外何もいらないです。まあ、気づかないよりは気づいたほうがよいですよね。

 

その3 「子供や配偶者やはしょせん別人格。自分の人生を生きよう」

 特に母親は、子供と自分の人格を区別できなくなってしまいがちなんですよね~。わかるわかる!もちろん、子供の成績が上がったら嬉しいし、配偶者が仕事で成功したら喜ばしいけど、所詮は別人格ですからね。自分がコントロールしてはいけませんね。SKYキャッスルの母親たちは、子供たちが最高峰の大学に行かれるように、自分自身がすごいキャリアを持っていてもそれを捨てて、全エネルギーを注ぐわけですが、なんかそれも空しいですよね・・・。自分自身の世界を持っていないとね。韓国ドラマを楽しむもよし、韓国語を勉強するもよし!

 

その4 「勉強は、自分がやる気にならなければ意味がない」

 これだけは唯一、十代で悟っていましたよ!パチパチパチ!夫もわたくしもそうなんですが、大学受験に関しては、親に「勉強しろ」と言われたことは一度もなかったですね。それでも、自分が勉強を面白いと思えたり、「どうしてもこの大学で学びたい」と強く想えば、目的は達成できるものだと思います。ヒョンビンさんが良い例ですよね!「俳優になりたい」という明確な目標があったから猛勉強が出来、第一志望の大学に入れたんでしょうね。誰かに強制されて仮に合格しても、どこかで挫折する可能性もありますから、苦しいだけですよね。『SKYキャッスル』でも終盤はこのメッセージが大変クリアーでした。ただ高学歴を求めるという価値観がいかに間違っているか、ということが強調されていたと思います。韓国の行き過ぎた受験戦争に対する強烈な批判を加えたドラマだったと言えるでしょう。

 でも、今思い出したけど、なもん、齢3歳にして、幼稚園受験のために、このドラマに出てくるスーパー家庭教師のキム先生みたいな、有名な先生のところに麹町まで通わされたという微かな記憶が・・・。あれはなんらかの意味があったのでしょうか・・・。お受験でグレープフルーツが出た場合の食べ方とか、そんなことしかやらないんですよ。しかも本番では飴しか出なかったわ!役立たず!

 

 そうそう、このドラマ、あまりに強烈な描写が多いので、韓国の大学教員の方に感想を聞いたところ、「受験にまつわるエピソードはかなりリアルです。超高級コーデという職業は本当にあります。最近のドラマの脚本家は、ジャーナリストのように非常に綿密な取材をするので」とのこと!ひえ~!お受験という点だけは確実に日本に生まれて良かったです!

 

 ということで、わたくしが3歳以降現在に至るまでの生き方を深く反省する機会となった『SKYキャッスル』。皆様は反省することはないと思いますが、やめられない止まらないエンターテインメントの最高峰として、お勧めです!