皆様、ごきげんよう。
ヒョンビンさんの新作もなかなか公開にならないので、様々な韓国ドラマに手を出す日々。
そんななか、acomoさんご推薦の『私たちが出会った奇跡』を観ました。
これが、予想以上に本当に良いドラマだったのでご紹介いたしますね!!
【ストーリー】
エリート銀行員のヒョンチョルAは家庭を顧みず浮気中の冷酷な男。妻のヘジンは密かに離婚を決意していた。そんなある日ヒョンチョルは事故に遭い意識不明に陥る。時を同じくして中華料理屋を営むヒョンチョルBも事故に遭う。ヒョンチョルAが亡くなるはずだったが、死神のアトは手違いによりヒョンチョルBを殺してしまう。慌てたアトはヒョンチョルBの魂をヒョンチョルAの肉体に戻してしまい…。
【感想: ほんのすこ~しだけネタバレ的要素あり】
このドラマ、acomoさんが、『知ってるワイフ』のレビューのコメント欄でご紹介してくださったと記憶しています。確かに、メッセージ性が少しだけ『知ってるワイフ』に似ている気がします。『知ってるワイフ』ではパラレルワールドというか過去に行くのですが、『私たちが出会った奇跡』では魂が他の人と入れ替わります。そういう「仕掛け」によって、夫婦や家族の関係を見直していくのです。
派手さはないのですが、まず、役柄の設定が40代後半ということで、自分の世代だったのもあって、共感しやすかったです。
魂が入れ替わるとか、過去に行くとか、そういうファンタジーって本来苦手だったんですよ。でも、韓国ドラマを観始めてから全く気にならなくなってしまいました!結局は、脚本がしっかりしていて、伝えたいメッセージが明確であれば、あり得ない「仕掛け」も受け入れられるんですね。このドラマでも、冷酷な銀行支店長が、夫婦関係、子供との関係、そして仕事のやり方といった、今までの生き方を見直すきっかけとなるために必然な「仕掛け」として自然だと感じましたよ。
主人公のお母さまとお姉さまがコミカルで笑えるシーンもあり、ストーリーもサクサクと進み、深刻さはありません。
そして、銀行での不正融資事件の解決という要素もあり、ハラハラして、どんどん先が観たくなり、一気に見てしまいました。
主人公を演じたキム・ミョンミンさんは、『白い巨塔』韓国版で財前を演じた方なんですね!冷酷な演技も、滑稽な演技も見事に演じ分けていて、『白い巨塔』も見たくなりました。中村芝翫さんにそっくりだと思いました。奥様役のキム・ヒョンジュさんは、キム・テヒさんとソン・イェジンさんが足しで2で割ったような美人です。そして、ヒョンチョルB役は、『チング』の船長さんで、相変わらず存在感のあるお顔でした。
『知ってるワイフ』との共通点は、銀行員というところもあります。『知ってるワイフ』の時にも思ったのですが、この「ごますり文化」は、韓国人以外では、日本人が最もよく理解できるのでは(笑)。元銀行員の友人に聞いたら、「支店長は神様で、支店の行員は嫌われたら終わり。飲みに行くのが好きな人が支店長の場合、断るという選択肢はない」とのこと。もちろん、どの国にも出世のために上司に気に入られようとする人はいると思うのですが(まあ、自然のことですものね)、たとえば米国だと、金融機関なんて勤続年数が3~5年くらいサイクルだと思うので、せっかく上司に取り入ってもその上司がある日突然いなくなる可能性が高いですからね。「転職したその日から、次の職探しを始める」という米国人には、お茶くみ時代の新入社員から支店長まで同じ会社で上り詰めて行くエスカレーター式の出世街道は想像できないはず。同じアジアでも、中国や南アジアも少し違うような気がします。もう少し個人主義ではないでしょうか。日本で韓国ドラマが流行る理由がまた一つ分かったような気がしましたよ。
ところで、acomoさんが、この銀行員ならヒョンビンさんが演じられるのでは、と書いて下さったのですが、100%同意します!支店長という超エリートであり、部下を厳しく叱責する冷酷なヒョンチョルAは、アラフォーになったソジンそのままで演じられます。
また載せちゃう。好きな写真💛
そして、中華料理人のヒョンチョルBの魂が入り込んだ後は、全く違う人格になるので、まさに、ソジンとロビンを演じ分けた経験のあるヒョンビンさんにはやりがいがあるのでは?
そろそろ、こういう、40代の渋みを活かしたドラマに出ていただくのも良いですよね!
と、またまた最後はヒョンビンさんの話題になってしまいましたが、『私たちが出会った奇跡』、お勧めです!観終わった後には爽やかな気持ちになり、家族に優しくしようと思うでしょう。わたくしはそう思いましたよ、数秒でしたが・・・。