皆様、ごきげんよう。
いよいよ今週末に、米国のアカデミー賞の発表がありますね(日本時間だと月曜日)。
韓国から移民した家族をテーマにした『ミナリ』が、作品賞を含む6部門にノミネート!本当に素晴らしいことですね。監督は1978年にアメリカ生まれとのことなので、わたくしがその昔留学中に出会ったコリアン達と同世代。主演されたスティーブン・ユァンさんも少しお若いですが、大体同世代ということで、学生時代のコリアンアメリカンの友人たちの姿に重なります。ご両親は決して豊かではなく、英語も話せず、クリーニング店やコンビニを経営したりして必死に働き、子供たちはロースクールや医学部に行かせる、というのが典型的なコリアンアメリカンの家族でした。自身の経験をモデルにしたというリー・アイザック・チョン監督自身、豊かでない幼少時代を送りながらイェール大学を卒業されているそうですが、これが現在の米国内のコリアンアメリカン(あるいはアジア系アメリカ人)の典型的なイメージのひとつではないでしょうか。コメディーの中で風刺されるアジア人も、最近では歯医者、公認会計士、クラシック音楽家っていう感じです。(一方で、実際には貧しい階層のアジア系住民もアメリカには多くいるのだが、見過ごされがちだ、とのコラムが先々週の『ニューヨークタイムズ』紙に掲載されていました。)
是非わたくしもこの映画を早く観てみたいと思います(本当なら映画館で観たいところですが、コロナ状況で難しいですね)。特に今、アメリカでのアジア系住民に対する暴行などが大きな問題になっているので、アメリカの非アジア系住民の方たちにも広く鑑賞していただけたら嬉しいですよね。
さてさて、ようやく本題なのですが、ヒョンビンさんにもいつかオスカー候補、そして受賞をしてほしいですよね?世界に羽ばたくヒョンビンさんの姿が見てみたい!たとえば、『ミナリ』のスティーブンさんの役はどうでしょう。なんとなく、『彼らが生きる世界』のジオ先輩のチェック柄のシャツで農地を開拓しているヒョンビンさんは、アリな気がします!とにかくキャラクターになりきって演技する努力は卓越しているわけですから、かなり素晴らしく演じられることでしょう。
ただ。。。あくまで個人的な感想ですが、やっぱり、アーカンソー州に入植してきた、一アジア人に見えるかというと。。。ちょっと神々しいハンサム具合が隠せないのではないかと心配です。この映画のなかでは、主人公家族が村の小さな教会に通うシーンもあるようですが、ヒョンビンさんが一家のお父さんならどうでしょう。教会を仕切る婦人会のメンバーも、「何か困ったことはない?お食事つくって持っていきましょうか?奥さまは長期間帰省しないのかしら?」などと、世話を焼きに来るに決まっています。移民一世の苦労がちょっとボヤけてしまう危険が。ヒョンビンさん、体格的にもアメリカ人にひけをとりませんからね。小柄のアジア人が頑張って畑を耕す労苦も、画面から伝わりにくいかも。。。やはりこの役はスティーブン・ユァンさんがベストだったのでしょうね。
ということで、誠に勝手ではありますが、ヒョンビンさんがオスカー候補になれそうな『ミナリ』のストーリーを考えてみましたよ!
『ミナリ』
【キャスト】
主演:ヒョンビン
【ストーリー】
韓国のみならずアジア全域で絶大な人気を誇る俳優ヒョンビンは、半年に及んだ大型の映画撮影もようやく終わり、しばしの休息を求め、西アフリカのとある小国の知る人ぞ知るリゾートに一人で来ていた。恋人との結婚の日程も現実的な視野に入るなか、最後の自由気ままな一人旅をしようという心づもりでもあった。
ところが、リゾートに到着3日目、誰も予想だにしなかった事件が起こる。かねてから隣国の支援を受けてきたテロリストグループが、外国人を狙った同時多発テロを決行。国内は大混乱に。ヒョンビンが滞在していたリゾートもそのターゲットとなったのだ。
ヒョンビンは、持ち前の頭の良さと俊敏さでこの攻撃をなんとかかわし、着の身着のままで、韓国大使館がある首都を目指す。満身創痍の状態で、テロリストを倒したり子供を助けたりしながら、3日間歩きどおしてようやく目的地の大使館にたどり着くヒョンビン。
しかし同大使館は元々職員が数人しかいない小規模な公館である。既に大使以下、外交官たちは、在留韓国人の無事を確認して本国に特別機で共に避難した後であり、残っていたのは現地雇用の警備員だけだった。パスポートも持たずに逃げてきたヒョンビンは、どうにか自分が韓国を代表する俳優のヒョンビン、本名キムテピョンであることをわかってもらおうと説明するが、警備員たちは彼に一瞥をくれるだけで「お前がスターだと?そんなわけないだろう」と、話は一向に通じない。インターネットも国際電話のラインも切られ、確認する術もないのだった。現地人の警備員達に、怪しい人物として大使館の敷地の外に追いやられる哀れなヒョンビン。
祖国から遠く離れた言葉も通じない、しかも内戦状態の荒野に再び放り出されたヒョンビンは、心に固く誓うのだった。
「今後お出掛けする時は、もっと『身なり』に気を付けよう」
大使館に逃げ込んだ、大スターヒョンビンさんの身なり
ハイッ!本当に申し訳ございません!以後、ちゃんとしたブログを書くように気をつけます!←いつもながら薄い反省・・・。