ナマンプール: Good evening. どこよりも早く、どこよりも正確な情報をお伝えするNamon Cable Channel (NCC)のナマンプールです。今日は、先日行われたジギルとハイドを愛した私』ベストキスシーン選挙の結果について、速報でお伝えします。それでは、早速開票所にいるナム・モウン記者からレポートしてもらいます。ナムさん?
ナム記者: はい、こちら開票所です。投票から3日間経っていますが、いまだに、「前髪を上げろ」というプラカードを掲げたソジン党、「えくぼを見せろ」と叫ぶロビン党が、互いにシュプレヒコールを上げている状況です。開票作業が遅れたことについて、選挙管理委員会のなもんコミッショナーから、短いコメントが入ってきました。「開票作業に必要なZoom会議が、今日までありませんでした」とのことです。
ナマンプール: ・・・全く本末転倒と言わざるを得ませんね。ここで、投票数に関する情報が入ってきました。今回の総投票数は29票、前回の『愛の不時着ベストキスシーン選挙』の36票には及ばないものの、ドラマの視聴率を考えると、大変高い投票率をなりました。それでは、早速、肝心の選挙結果を見てまいりましょう。
ロビンが去って行く時のお別れの美しいキス候補が13票を獲得し、ソジンが洋館前でするハナさんとのファーストキス候補の8票を大きく引き離して、当選を確実としました。
ロビンのアパートでのキス候補も、6票獲得と検討しており、総じてロビン党所属候補が20票、ソジン党所属候補が9票と、ロビン党の優位性が目立ちます。下記グラフに明らかなとおり、この選挙の結果、ロビン党が69%、ソジン党が31%の議席を占めることになります。
しかし、そもそも、ロビン党公認候補が5名出馬したのに対し、ソジン党公認候補は2名しか出馬しておらず、候補者一人一人の得票率の所属政党別で見れば、ロビン党候補は47%、ソジン党候補は53%と、ソジン党候補に人気が集中したという見方も出来るでしょう。ソジンのキスシーンがもう少し多ければ、ソジン党が得票率で上回ったことが十分に予測されます。今回は、十分に公認候補を準備できなかったことが、ロビン党勝利の結果を生みました。
さて、ここで、もう一度現場のナム記者を呼んでみましょう。ナムさん?現場は落ち着きを取り戻したでしょうか。
ナム記者: はい、先ほどまで、小競り合いが続いていたロビン党とソジン党のそれぞれの支持者ですが、見事勝利した、ロビンお別れキス候補の勝利演説の中継が始まると、一気に静まり返りました。
ロビンお別れキス候補が、「私は、分断でなく、結束を目指すことを誓います。ロビン派、ソジン派、などというものは存在しません。あるのは一つのヒョンビンコミュニティだけです。すべての皆さんの信頼を得られるよう、全力を尽くします」と力強く演説すると、中継を観ていた有権者の中からは、「ヒョンビン!ヒョンビン!」という声が上がり、地響きがするほどの盛り上がりを見せていました。その後、これまで対立していたロビン党、ソジン党の支持者たちが、肩を寄せ合い、「年末総選挙では、結局アルハンブラの雨のシーンキスに投票するつもり」などと親密に語り合いながら、三々五々に会場を後にしていました。現場からは以上です。
ナマンプール: ありがとうございました。今回の予備選挙でも、予想を上回る投票率が見られ、最後は有権者が選挙結果を受け入れて、結束する美しい姿が見られました。是非次の選挙でも、成熟した民主主義の姿を見せてほしいものです。次回は、『アルハンブラ宮殿の思い出ベストキスシーン選挙』が実施されるようです。それでは、またその開票番組でお会いしましょう。Thank you for joining us today. Good night!
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