これまでの人生で辛い目に遭ったとき、いつも思い出す人がいます。
この人の経験したことに比べたら、自分が直面している困難など、困難のうちに入らない!
そう思って少し元気になってきました。
あの名画『ショーシャンクの空に』において奇跡的な脱獄を成功させたアンドリュー・デュフレーンさんです。
無罪で刑務所に収監されていたこの方、なんと、500ヤード(約457メートル)の長さの下水管を、汚物にまみれながら突破し、自由を得るのです。
相当辛いです、汚物にまみれて500ヤード。しかも、激しい雷雨の中です。雨水もどんどん流れ込んできます。しかしアンディは諦めない!
自由を手に入れるまでは!
そしてこの歓喜! これまで、わたくしの中では艱難辛苦を乗り越えた方ナンバーワンでした。
そこへ現れた強敵、リ・ジョンヒョク氏。
ご存じの通り、チョルガンを捉えるという名目のもと、実際にはユン・セリさんを助けるため(もしくは単に会いたいため)、今にも崩れそうな、人ひとりようやく通れる狭い廃鉱の中を、なんと10キロメートル、休まず20時間かけて韓国に到達するのです。
そして、念願のユン・セリに会えたときのリジョンヒョク氏のこの表情!
さて、皆さまはどちらの方がよりタフガイだと思われますか?
まず、距離で言えば、確かにアンディ氏は500メートル以下と圧倒的に短いです。しかし、汚物まみれの激流の中を進むのです。そして下水管ですから、廃鉱よりも幅は狭いでしょう。
しかし、一方でリジョンヒョク氏は20時間の匍匐前進。とても常人では耐えられない長さです。顔のみならず、身体中傷だらけの血だらけになっているはずです。
そして、それぞれ、下水管、廃鉱を抜け出した後の困難ですが、こちらはリジョンヒョク氏のほうがタフですよ。アンディさんは刑務所に入る前は娑婆で暮らしていたのですから土地勘もあるし、長期間入念に準備してきた銀行の場所だって頭に完全に入っているわけです。
一方で、リ・ジョンヒョク氏は、韓国に足を踏み入れるのが初めてであるうえに、ユン・セリの住所はソウル市江南清潭しか知らないのです。港区六本木から個人宅を探すっていうことですよね?
脳内にGoogle並みの機能を備えていそうではありますが、さすがのリ・ジョンヒョク氏でも困難を極めたのではないでしょうか。
なかなか互角の闘いだと思われます。
ちなみに、臭い対決であれば、圧倒的にアンディの勝ちだと思われますが、ジョンヒョク氏も20時間の匍匐前進ですから、結構な汗をかいているはずです。
先だってコメント欄でもこの話で長々やりとりをしていたのですが、ジョンヒョクさんは、ユン・セリに会いに行く前に、サウナに入っていますよね?(傷だらけ、血だらけの身体を公衆風呂でさらすというのも相当怪しいことだと思いますが。)
そうでないと、再会のハグもちょっと待てよ、ということになりかねません。
そして、ユン・セリ宅に到着した後に、「お風呂入る?」って聞かれたら素直に、即入ってほしいものです。「遠回しに、汗臭いって言ったつもりだったんだけど・・・。伝わらなかったわ!」というユン・セリの胸中も伺えるというもの。特に、その分厚いタートルネックセーターは大丈夫か・・・。
もう、10回も同じシーンを観ていると、感動はもちろんあるのですが、そういう邪念ばかり浮かんできていけませんね!深くお詫びしつつ、もっと純粋な心で観直したいと思います。
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明日にかけて台風が大変発達すると予想されております。わたくしも鹿児島に親戚がたくさんおりますので、大変心配しております。皆様の地域で、被害が大きくならないことを心よりお祈り申し上げます。