「怖さに耐えてよく頑張った!」
小泉元首相ならそう労ってくれると思います。
ファンタジーもホラー映画も苦手、ましてやゾンビ映画など絶対に選ばないわたくしです。
ですので、「王宮の夜鬼」は最後の最後まで取っておこうと思いましたが、これまで観た「共助/コンフィデンシャル」「スウィンダラーズ」「ネゴシエーション」はどれも抜群の面白さ。「レイトオータム」「愛してる、愛してない」もそれなりにヒョンビンの美しさを堪能できたので、挑戦してみました。
結果・・・。う~ん、ゾンビの怖さに勝てなかった・・・。ゾンビが大丈夫な方は面白いと思いますよ。ストーリーにはブレがなく、衣装やセットも安っぽさが全くなく豪華。何よりヒョンビンの剣術アクションは完璧です。
斬って斬ってきりまくるヒョンビンさん!天国には行かれなさそうなレベルの殺生です。
そして、中国風の衣装も韓服もよく似合う!
実は三つ編み。「シークレットガーデン」の映画撮影シーンに参加する時にこんな髪型してましたね!
白い韓服がヒョンビンの高貴さと清潔感をさらに引き立てる!
美しい時代劇のセッティングでヒョンビンが立ち回るところを堪能する価値はあると思います。
ただ、ゾンビの怖さもさることながら、特にヒョンビン以外のキャラクターの描き方が雑な気がしました。2時間で全て描くのは難しいんでしょうかね。
そんなこんなで、なもんのなかでいまいちな評価になりそうだったのですが、あることに気づいて見方を変えましたよ。
それは、この映画の価値はヒョンビンの「全人類の弟」としての側面を際立たせるということだったのだ、ということです(あくまで超個人的な見解です!)。
この映画の主人公、ヒョンビン演じるイ・チョン王子は、王位継承から外され清で育ったのですが、兄の皇太子が突然不幸な亡くなり方をしたため、急遽祖国朝鮮に戻ってくるというプロット。清では美しい女性や進んだ文化に囲まれて楽しい日々を送っていた模様。
これって、お兄様の不慮の死のために、留学先のスイスからの帰国を余儀なくされたリ・ジョンヒョクと同じポジションじゃないですかね?!
で、つくづく思ったのですよ。ヒョンビンには「弟」が良く似合うと。
実際にもお兄様がいる末っ子ということで、完全に末っ子キャラのヒョンビン。
嘗てあの美しいスケーターのキム・ヨナさんは、韓国で「国民の妹」と親しまれていたとか。
ヒョンビンはもはや世界中で愛される存在。是非「全人類の弟」と呼ぶことを許していただきたいと思います。
「王宮の夜鬼」でも、頼りない可愛い末っ子が、真の王に成長していく様は良く描けていたと思います。
弟といえば、芸能界ではこの方にデビュー以来可愛がられており、まさに弟分だったとか。
チャン・ドンゴンさんはこの映画では二番手の主役という位置づけだと思うのですが、さすがの迫力でした。
正直申し上げて、二人が対峙する場面では、ヒョンビンを凌ぐ存在感を見せていたと思います。
弟分がセンターの映画に出るというのも複雑な気持ちだったのかもしれませんが、まだまだ凄いオーラを持っていると観客に知らしめたのではないでしょうか。
いくつか気になるセリフなどありまして、それについては追って書きたいと思います。