2011年2月の第61回ベルリン国際映画祭で正式出品作品として上映された「愛してる、愛してない」。

その記者会見の映像がありました。

多分ドイツ人の韓国語→英語同時通訳が結構わかりにくくて、さらにガンガン編集されているので、よく質問もわからずなのですが、若かりし頃のヒョンビンが大舞台で一生懸命(ちょっと背伸びして)答えている感じが素敵です(可愛い)。

 

大事なところだけ抄訳。

 

質問:なぜ出演を決めたのか。

回答:まず脚本を読みました。それが出演を決めた十分な理由になると思います。本当に日記のような内容だと思いました。他の脚本には魅力を必ずしも感じなかったのですが、この脚本には魅力を感じたんです。スジョンさんがおっしゃったとおり、多くの映画が似たようなもので、すぐに忘れ去られます。もっとゆったりと進んで、感情の深いところまで描くような映画が必要なんです。こういった映画は観客に受け入れられるはずです。もしも速いスピードで進む映画を見る観客しかいなければ、映画産業と映画製作に大きな発展は望めません。ですから、私はより広範なタイプの映画を作ることで、韓国の映画界に貢献したいと思ったんです。

 

 

 

28歳くらいの若さでそんなことを考えていたなんて・・・。素晴らしいですね。

しかし、20代で出演した映画のうち、「私は幸せです」「レイトオータム」「愛してる、愛してない」はいずれも興行成績は良くなかったとか・・・。

より最近のインタビューでは、「観客が喜ぶようなすかっとした面白い映画」を選ぶようにしていると答えていましたよ。うん、私もそのほうが嬉しいです、「自分が演じたい役」ではなくて「観客が自分に演じてほしい役」を選ぶようになったということですね。これも役者としての成長でしょうか。もちろん芸術性の高い作品でも見てみたいですが…。

 

本当に、これだけの外見を備えていながら、賢さを持っているんだなあ、と益々ファンになったのでした。