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奄美大島のノネコ対策をめぐる計画に、4月11日に一石が投じられました。








以下どうぶつ基金発表文書抜粋




2019年4月11日 、公益財団法人どうぶつ基金 理事長 佐上 邦久 、NPO 法人ゴールゼロ 代表 斉藤 朋子 、学校法人福岡大学評議員・教授 山﨑 好裕 連名で、環境省、財務省、鹿児島県、奄美5市町村に向け、ノネコ管理計画の見直しと殺処分の中止を求める要望書を提出いたしました。

 

要望書の全文を公開いたします。

この計画は当初から杜撰な調査により計画されたものです。ノネコが希少種の生存を脅かす動物ではないと実証された今、この計画の継続は無意味なものです。


多くの血税がこの計画につぎ込まれ、見直しがされなければ10年間続きます。


私たちは、今、声を上げ間違った計画の即時中止を求めます。


 

 

「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」(2018~2027 年度) の見直しと猫 3,000 頭捕獲・殺処分の中止に関する要望書 

 

                                       記 

 

 盛春の候、関係各位におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。  さて、表題にありますとおり、「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」 (2018~2027 年度)の即時全面的な見直しと、猫の捕獲・殺処分の中止をご要望申し 上げます。 理由は以下の三つです。 第 1 に、上記管理計画には、「希少種に及ぼすノネコの捕殺影響は甚大なものとなる可 能性が高い」、「早急にノネコを生態系から排除する対策を講じなければ、在来生態系 に大きな影響を及ぼすものと考えられる」などの判断が散見されますが、これらは科学 的調査に照らして妥当性を欠いていることが明らかになりました。環境省はこれまで、ア マミノクロウサギの奄美大島での推定生息数について、2003 年度時点で 2,000~ 4,800 頭としてきました。今回の管理計画策定にはこの生息数が用いられており、2015 年時点で既に同省が把握していた推定生息数16,580~39,780頭は全く配慮されてい ません。一方で 2003 年から 2015 年の 12 年間、環境省の奄美大島における「ノネコ 捕獲モデル事業」で捕獲した、いわゆるノネコの数が 2012 年7頭、2013 年6頭に過ぎ ないという事実は、猫がアマミノクロウサギの生息にとって全く脅威になっていないことを 明証しています。 

 第 2 に、全国各地の市区町村において犬猫の殺処分ゼロが謳われている現在、奄美 大島で行われようとしている事態はまさに時代趨勢に逆行するものであるということです。 動物愛護管理法に言う愛護動物からいわゆるノネコのような無主動物を除外するような 解釈を行う者もおりますが、これは全く法理を踏まえない妄論と断ぜざるをえません。同 法に規定された虐待関連犯罪は、他人の財産を犯す財産犯の概念とは無関係であり、 全くの無主動物や野生動物でも成立することは法理解の常識であるからです。国民の 動物愛護の良き気風を守るという同法の保護法益を明らかに侵害することにつながる 措置を、今回の奄美でのことのように行政が推進することはあってはならないことです。  第 3 に、管理計画に伴う約 5 億円の国民の税金投入は、全くもって世論の理解を得 られないであろうということです。本日発売の『週刊文春』によりますと、管理計画に伴う 環境省予算として、2018 年度は約 3,000 万円が、2019 年度は 4,577 万円が計上さ れているとのことです。これを 9年間継続した場合、約5億円が投じられることになり、財 政逼迫の折、使用目的に照らして早晩世論の非難が高まることは避けられないでしょう。 とりわけ、奄美に所在する、かつて、実験用のニホンザルを提供していた株式会社の後 身の会社にこれらのお金が流れるということになれば、大きなスキャンダルになることは 間違いありません。同じ金額を投じるのであれば、住民、国民が総じて肯える希少種保 護の施策のために使うべきです。  以上、関係各位の賢明なご判断を心より期待するものです。 

 

なお、環境大臣におかれましては、本件に関する何らかのご回答を下記あてに文章にて 頂戴できればたいへん幸甚に存じます。 

 

公益財団法人どうぶつ基金 理事長 佐上邦久 あて 659-0004 兵庫県芦屋市奥池南町 71-7 

 

contact@doubutukikin.or.jp













こういう要望書が出ると、必ずと言って良いほど、希少生物はアマミノクロウサギだけではないと反論する方々がいます。

そうです。おっしゃる通り!

では、希少生物を守るために組まれた予算を、駆除をする必要のないノネコ対策につぎ込んで、他の希少生物を守る対策を取っているのでしょうか?



答えはNOですよね




ネイチャーツアーには資格を持ったネイチャーガイドがかならず同行する、それだけで希少生物を守れますか?




先日、奄美大島の希少生物を捕獲、持ち出そうとした人が逮捕されましたが、今回はたまたま大量に捕獲したために見つけることは出来ましたが、そんなことがふつうに出来てしまうことが問題なのではないでしょうか?





そして注目して欲しいのは、アマミノクロウサギの死亡原因の第1位は交通事故によるもの。アマミノクロウサギの生息地に、運転を気を付けましょうという看板だけを付けてもなんの意味もなさないんですよ。




本気で希少生物を守りたいのなら、生息地自体に防護柵やゲートを作り、人間の入山を制限すること。

そういうことにお金を使うのが、正しい使い方なのでは?





国に奄美大島全体がいいように利用されているようにしか、わたしには思えません。

お金を作るために、マングースからノネコにすり替えられただけにしか思えないのです。





こんな国の、こんな恐ろしい計画が実行されている地が、世界自然遺産になるなんておかしいですよ。

理念にそぐわない。





どうか、この事実を広めてください!






4月11日発売の週刊文春




私達はこれからも、この大きな間違い計画を即刻中止させるために戦います!





賛同して頂ける方は、こちらの署名にご協力下さい!

http://qq2q.biz/P8hv





また、どうぶつ基金が奄美市に対し情報公開請求を行った回答はこちらからご覧いただけます。

http://qq2q.biz/YIrr








奄美大島で捕獲されたノネコのいきくんと、奄美大島で保護された野良猫のかさりちゃんは、とても元気に生活しています。


駆除対象動物と愛護動物、同じイエネコなのに捕獲された場所が違うだけで差が大き過ぎます。