光と闇 | 中庭の少年

光と闇

男は言った「今のこの生活は毎日が賭け事みたいなもんさ。これじゃいつまで命が続くかわからない」しかし、彼はその賭け事から離れることができなかった。それは何かを試してやろうとか、追求心からうまれる一種の快感を求めるものとはまた違っていた。そこには快感なんて一切ない。あるものとは一瞬の安定感と、時々さりげなくあたる冷たい壁のヒンヤリした感触だけだった。ここは冷たい、狭い…。男はそれが苦痛でしかなかった。しかし彼にはそれが現在の世界だった。それ以外は暗闇だった。狭く冷たいその牢獄にしか生を感じることができなかった。

「深海魚のように、自らからを光らせる、ねえ、ねえ!」