「とめはねっ!」14巻(完結)
「帯ギュ」や「モンキーターン」の河合克敏先生の名作が完結してしまいました。
この河合先生の作風というのは実に独特なものがあって、ぶっちゃけたところテーマとなっているモノに対してかなり「オタク」に踏み込んでいくのが特徴。帯ギュもモンキーターンもそうでしたが、最初は柔道、そして競艇、しまいには「書道」というどんどんテーマがマニアック路線にいく河合先生、次はいったいなにをテーマにモノを描いて下さるのか今から楽しみです。
さて、この「とめはねっ!」、私が知る限りほぼ随一と言ってよかろう「書道マンガ」。前にオススメした「ばらかもん」も主人公は書道家ですが、アレはまったく書道マンガではないので、本気で「書道」そのものをクローズアップしてそれをコミック化したのはたぶんこれが最初じゃないでしょうか。私は河合作品の昔からのファンなので(帯ギュに影響されて柔道はじめたくらい好き)、当然とめはねも連載開始当初から欠かさず読んでいたのですが、正直言って連載開始の瞬間は「書道」で面白いマンガなんて描けるんだろうか、とかなり疑問に思っていたものです。
結果的には連載開始が2007年ですから実に8年の長期連載ということで、内容的にも名作といってよいものだったと思いますし、なによりパイオニアですね。
最後の主人公・縁がたどりついた境地。感動します。
マニアックさでは同レベルであろう「かるた」を題材とした「ちはやふる」という作品もありますが、今後も意表をついたテーマの面白い作品が出てくることを期待しています。
←たぶん随一の「カバディ」マンガ。
ちなみにまだ読んでません。読んでみようかみようかと思いつつ何かにひきとめry