いまどきの戦争考察 | ブラウザ三国志ノート 「軍令」

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w2鯖 ★ゴン太王国★戦場カメラマン・ナミ@ZTKの戦争実況中継ブログ。非戦時は適当。

さて、TheGuess VS H-ERO の戦いは どうやらエロ側にキングダム同盟が加わって大勢が決してしまったように見えます。いあ、統計上は配下数はさほど変わらないし、同盟の人数もそんなに大きな変動はないのですが、地図をみればその優劣は一目瞭然。

当初はお互いの盟主の回りに砦を敷き詰め殴り合っていたはずだが、気づけばH-ERO側はすっかり安全になり、TheGuess側は盟主はおろかほとんどのメンバーががっつり砦に囲まれて本拠だけが健在、領地は数個しかなく、もうほとんどの君主が日の丸弁当の梅干し状態となっています。

ただ、それでも本拠だけは落ちない。

護君と援軍があればね。落ちない。簡単には。城だけは。



相手の隙をみて落とされた仲間の救出とかはできるでしょうね。ただ、個人的にこの戦況をみて、ああこれからの戦争は「陥落」という形では勝負がつかないんだなと思いました。

わかりやすくいうとね。

 こういった形で勝負がつかない。



 こういう形で戦いが続くんですね。



白旗上げなければ、城だけは落ちないので確かに完全な勝負はまあつきません。
でも個人的には単にまな板の上で活け造りが並んでいるようにしか見えません。

たしかに守備武将並べて敵の本拠陥落砲を溶かすことはできるでしょう。

…でも逆にいうとそれしかできません。

多勢に無勢な上に資源差も圧倒的で、たんに皿の上で箸が触れた瞬間にビチビチはねて「食われてないだけ」というか。まあこんなんでもビチビチはねてる方が楽しいんであればそりゃそれでいいと思うんですが、例えばこのあと外交で実は巨大な援軍があとからやってくるまで耐えてるんだとかならわかりますが、そうでなくただ国力差が臨界を超えて力で押しつぶされるその日までただハネ続けるテストとかだったら、それってホントに面白いんかしら。

私ならこれは面白くないです。飽きますね。

だから私の中でこのブラ三は「戦争ゲーム」ではないんです。
私の中ではこのブラ三というゲームは敵も味方も皆で合わせて作る演劇のようなものだと思っています。まあ演劇といってもストーリーが決まっているわけではありませんが、4カ月ループで全てのプレイヤーがひとつの部隊で「アドリブ」で演ずる作品というか。

この出し物のために、まず舞台を作ります。
おおまかなまともな劇になるための根回しですね。これは主に外交だと思います。

さらにこの出し物のために稽古を積みます。これがカード育成でしょう。

そして開幕、劇が始まります。たいていは静かな会話シーンとか物語の基盤を語るシーンが続きます。これが遠征やNPC攻略ですね。刑事ドラマでいえば張り込みとか聞きこみシーンでしょうか。

そしてなんらかのきっかけで派手な銃撃戦、斬り合い、まあ最も見せ場というべき戦争があります。時代劇でいうところの殺陣シーンのようなものですね。水戸黄門で言えば最後にこの紋所が目に入らぬかーのセリフを吐く権利の奪い合いのような。

こうやって皆でひとつの劇を作っているような感覚なのですね。私の中では。

その中で、やはり舞台作りや稽古の仕方によって自分の配役が火曜サスペンスの一番最初に出てくる水死体A役になってしまったり、昼ドラマの通行人B役になってしまったりもするわけです。
逆に言えば助さん格さんになることも、御老公様になることもだれにも可能性があるのです。

誰もがケンシロウにもラオウにもなれる可能性がある。
同時に誰もがモヒカンCとか犠牲者Dとかにもなる可能性がある。

そういうのを楽しむゲームなのかなあと。

そして同時にコミュニティツールとして、リアルでよき人と出会う役割もある。
そう考えると、よく「ブラ三は戦争ゲーム」と言いますが、単なるブラウザでカードバトルするだけのゲームであったなら、こんなに長続きはしなかっただろうと思うのですね。



いい役の取り合い。



そういう意味では芸能界みたいな感じなのかもしれませんね。