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3度目の仮想中国大陸への降誕。
★ゴン太王国★の第三期がはじまった。
前期までで人数も増え、今期はまず★ゴン太★を盟主とする本部をはじめとし、1~3支部、そしてラジェンドラ率いる四方支部、そして準支部という形で315NW同盟という態勢で開幕した。
この315同盟、第二章で遠征特化型の韋駄天同盟として紹介したが、前期終盤で確保していたNPC砦を「因縁生起」という何倍もの兵力を誇る同盟に狙われ、一方的に宣戦布告されるという事件が起こった。
そのときの宣戦布告の内容が「少数ながら多くのNPC砦を確保しているのがあっぱれなので是非正々堂々とお手合わせ願いたい」みたいな感じだったと記憶しているが、その布告が315盟主のそばに砦を乱立し、準備万端整ったあとのことであったため、救援要請を受けた当方は因縁生起に義なしと判断。
「圧倒的少数の同盟に対し準備万端整えた後に一方的な宣戦布告ではとても正々堂々の戦いにはなりえないので、友邦315同盟に代わって★ゴン太王国★が【正々堂々】とお相手致します。戦力的にもウチならば貴同盟にとっても不足はないと自負しております。戦争を楽しみましょう。」
…という感じで宣戦布告をこちらで引き受けたところ相手は撤退したという経緯があり、今期はウチに全面的に準支部として協力を買って出てくれたのである。
かくして今までにない大人数でスタートを切った我が★ゴン太王国★であったが、開幕の遠征では相変わらずの弱点というか、とにかく腰が重く遠征隊の人数不足に悩むことになる。
本部は同盟人数枠を増やすために寄付を重視し、かつ有事の際に同盟の盾にならなければならないので遠征はせずに内政メインというスタイルで、遠征はもっぱら支部の仕事、といった風潮があり、100人近い盟員がいながら積極的に遠征に参加したのは数名という、ある程度この問題が改善された今になって考えればまずありえない状態になっていた。
ウチは現在では通称「楽園」と呼ばれる囲いを作らず、NPC隣接狙いのために走った場所でめぼしいところに数ヶ所足跡を残し、そこから盟員が飛び地をとって散在性に繁殖していくというコロニー方式を採用しているのだが、これはそもそも当同盟がいかんせん遠征隊の人数不足に慢性的に悩まされており、囲いをつくる名声などがそもそも都合できなかったことも大きな原因であった。
だが戦争になれば各盟員の村などがバラバラに広範囲に散っているコロニー方式はいわゆる「農園焼き」攻撃を受けにくい、というより固まった農園が存在しないわけだから敵にとっては兵糧攻めは非常にしにくい拠点分布になるわけである。
まあもともと戦争になったときに、ノンアクティブな君主の陥落などによって領地破棄が間に合わず、ひとたび囲いの中への侵入を許すと芋づる式にボロボロになる楽園システムは、あくまで単騎武将の育っていない1期、せいぜい2期までしかその効力を発揮しないシステムであることはわかっていた。
特に今ではUR黄蓋の実装によって楽園システムは戦略的には非常に危険なものとなった。
それは後に内田氏による鬼のような農園焼却攻撃によって世間一般に証明されることになる。
こう考えるとウチは生来の動きの悪さ故に時代を先取りしたシステムに「勝手になっていた」と言える。
しかしこの時点ではまだ楽園作りにも着工していたわけで、当然名声は不足しまくりである。
さらには支部本部の慢性的な連絡不備が慢性的に存在し、確実に支部と本部でその距離が開いていった。
当然遠征その他にがんばる支部から見れば岩のように動かず黙々と内政だけをし続ける本部はぶっちゃけ「なんもしねえくせにエラそうなヤツら」に見えるわけで、支部盟員の不満も高まっていくのである。
また、当時は(というか基本いつもだが)盟主ゴン太が多忙で支部からの書簡に対する返信が滞りがちであったため、ますます支部長クラスからは本部への不信感が高まる、という人数が増えたことによる弊害のほうが先行してしまう始末。
まあここで盟主ゴン太の名誉のためにひとつだけ言い訳させて頂くと、対外的な書簡が一日に100通以上もくるような状況で内部のことはどうしても後回しになったり、そもそも仕事から帰ってきたら書簡が全部青くて読む間もなく流れていたりといったことが頻発していたようである。
とくに2期の中盤に起こった九州の水害の援助活動が非常に長期化したこともあって、一杯一杯になっていた模様。
ちなみにこれは後に序盤の遠征期ではゴン太をあえて盟主にせずに連絡をそつなくとれる盟員を仮盟主とすることによってある程度解決済みである。
…とまあ開幕から非常に不安材料ばかりが目立つ状態で、前期は戦争に巻き込まれずとは言っても外交では大きな不安を残していたこともあったが、ここは盟員共通の目標を打ち立てることによってある程度解消できないか、ということで提案されたのが「長安攻略」であった。