続きですけど。


あれは高3、大学受験の真っ最中
悪友たちに実はこっそりマンガ描いてたのバレて、
新人発掘的なやつに応募しようぜっていや描くの私だから
結局のせられて初めて原稿にちゃんと描いた


それがデビュー作


当時片想いしてたリバーフェニックス激似のクラスメイトと私の、卒業間近ラブストーリー…
を、まあ、でっち上げたわけで

はからずも全国の皆さまに公開したわけで





突然田舎町の時の人になっちゃって
大騒ぎな毎日の中、

意を決して本人に会いに行った。



公開告白したよーなもんなので改めて特に何も言わなかったけど、
とりあえず迷惑かけてごめんなさいと。


彼は苦笑いして、
俺は見てないけど友達が…そっくりだって。




そうなんです

当時私は授業中ずっと
彼をデッサンし続け
広い肩も長い指も物憂げなシルエットも全部全部かきとって

キショイな


だからそのマンガも
作者が私だと知れば必然的に
同じクラスの彼がモデルだと丸わかり
彼を好きだったと、丸わかり

ほんと我ながら、そっくり



穴があったら入りた…いや穴掘りたいぐらい恥ずかしかった





今思うと

自分を勝手に描いて原稿料もらった女に対して、どう気持ちを整理つけたのかわからないけど、彼は


東京の大学に行くため旅立つ日
駅での見送りを許してくれた

あんなにモテてたのに

私だけ



甘酸っぱ。






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