今日は、最高裁で父子関係がDNAによるものか、法律上の親子関係によるものかの判断が示されました。あまりテレビは見ないのですが、珍しくNHKの夜7時のニュースを見ました。
ニュースの概要は、
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140717/k10013092531000.html
ニュースの中で棚村センセイが指摘しているように
「極端に血縁を重視したり、DNA鑑定を偏重することに一定の歯止めをかけようとした判断だと考えられる。その一方で、血縁のある親と安定した暮らしをしているなど子どもが現在置かれているさまざまな事情を考慮せずに形式的に判断している点で、子どもの視点が欠けた重大な疑問のある判決だ」と
判決内容そのものは、ニュースで紹介された状況しかわからないため敢えて批評しません。
ただ、
アナウンサーの方が
裁判官5人のうち2人は反対していて判断が分かれる判決になっていると
紹介されましたが、
子どもを取り巻く家族も多様化している中、
画一的な判断が子どもの福祉に叶わない理不尽なものであると、
改めて感じました。
遺産相続の場面では、
DNA鑑定で生物学上の親子関係が立証できれば、
相続権が発生して、子どもの利益が守られるのですが、
今回の最高裁の判断は、
子どもの置かれてる状況に即して、子どもの利益を守ろうという視点があるのでしょうか?
3つのケースが同じ基準で量られるとするなら、
『子どもの福祉』以外の物差しは必要なく、
3つとも同じ判断が示されること自体に違和感を覚えました。
別のWEBページでのニュース解説をみると
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014071700561
北海道と関西のケース、四国のケースとでは子どもの置かれてる状況が違うように感じます。
それでも同じ判断がされるのであれば、家裁で争う必要がそもそもあるのか疑問に感じます。
乱暴なようですが、
受付そのものがなされるべきではないと思いませんか?
時間とコストと労力の無駄でしかない訳です。
最高裁は親子関係を認める以上、子どもとの面会交流についてはどのように担保していくのかそのあたり今後を見守りたいと思いました。
あ!
ということで、今週末は@別府<交流会>です。
大分も今週末あたりは、梅雨明けしそうです。
いつもの時間、いつもの場所で(笑)
お茶を飲みながら、離婚や別居によって離れて暮らす子どもとの関係について
時に愚痴を、時に裁判対策を、時に関係ない雑談を、
同じ思いを持った仲間が集い、語り合ってます。
お近くの方、お気軽にお立ち寄りください。
@^^@