大地の再生講座 | Kinaブロ

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2018/07/22

大地の再生講座結の杜つくり 矢野智徳さんの

講座に参加してきました

 

「山が力を失っている」

遠くから見ていると緑豊かに生き生きとしてさえ見える山は

一歩中に入れば保水力がなく乾き土はカチカチに固まって

それでいて裾のほうは水が滞りいつまでも乾かない

完全にバランスを失っている

大型公共工事によって遮断された水脈

意味をなさない砂防ダム(それどころか却って詰まりを促進してしまう)

大雨による土砂災害はコンクリートを使って力で治めようとするやり方が

逆効果になっているから

ここまではおぼろげにでも想像の範囲

矢野さんの講座が素晴らしいと感じたのは

だからダメだコンクリートを撤去すべき・・とはならずに

それがあっても人の手によって水脈を整備してあげれば大丈夫

大地の治癒力が働きますよと教えてくれたこと

講座のときのほんの少しの作業で風と土が変わりました

昔の人は当たり前にやっていたことだそうです

 

コンクリートやアスファルトで俄然便利になった人の暮らし

それを手放さなければとなったら正直抵抗を感じてしまうし

今あるものを撤去するのだって大変なこと

でも共存できるとなれば希望が湧いてきます

これ以上の開発や環境破壊は望まないけれど

やみくもに排除否定するのもどうかと思うんです

 

木工を始めるきっかけとなった山の再生を含む大地の再生

言い訳じみているかもしれないけど

私が山の間伐ボランティアから遠のいてしまっているのは

単にスケジュールの都合だけではなくて

間伐で本当に山が活性するのかという疑問が頭から離れなくなっていて

やらないよりはいいかもしれない・・でも・・・

という葛藤を抱えたまま活動する氣になれなかったから(今言葉にすれば・・だけど)

間伐をするだけでは片手落ちで同時に水脈を整えてあげなければ

山は活きてこないそうです

光が入るだけでは活力にならず乾いてしまうんですって

矢野さんの講座を受けてそのことが「ああ、それでか・・」と。

 

脈が滞れば病む 押さえ込めば暴れる 人も自然も同じ 通じている

 

 

ところで・・今日7/31はkinaの独立記念日

まるっと8年経ちました明日から9年目

木工を始めてから11年

本当におかげさまだなぁ・・・全てに感謝いたします