続きです。
製品ライフサイクルについて松下電器のDVD戦略についてビデオを見ました。
松下電器って数年前までちょっとだめだめな戦略をとっていたの。
何かって言うと、偉大なる松下幸之助さん、松下電器を経営資源力も経営資源の独自性も
ある、立派な会社にしたのに、「2番手商法」っていうフォロアーがとる戦略で
モノづくりしてきたのね。フォロアーは市場において、経営資源力も独自性もあんまりない企業が
とる戦略。
つまりは、市場リーダーが作って、売れたものをまねして作る邪道(?!)な戦略で、
松下電器のような大企業がとる戦略じゃないでしょ。(とはいえ、改善や改良版なので、いいとこもあるけど・・・)
でね、技術革新のスピードや商品ニーズの変化の早さによって、製品ライフサイクルが
短くなってきた昨今では、この2番手商法じゃ通用しなくなってきたのね。
それで数年前、松下電器が考えてとった戦略が「垂直立ち上げ戦略」でした。
これはね、商品が衰退に向かったらすぐに新商品を投入することでNO1であり続ける戦略なの。
だめになる前に次の商品をどんどん出していくもの。
セル生産式の工場だからできることなんだけど、3週間で8000台のDVDプレーヤーを生産。
半年後にはもう次の製品が出来上がっている状態。
売れなくなってきたら新しいのがでるから、ずっと市場トップを占有するの。
すごい戦略。
ちなみに、最近の家電て半導体が欠かせないでしょ。
で、もちろん松下も半導体作っていて、実はこの大量生産ができたから、コストダウンに
つながって、ビジネスモデルとしても大成功!
これで見事DVDのシェア獲得して、V字回復したんだって。
やればできるじゃん、ねー!
実はこの戦略にはドラマがあって、ビデオを見ながら泣きそうになったんだけど、
工場、大変だったわけよ。
3週間で8000台って言うけど、セル生産方式ってことは、
ベルトコンベア式のラインと違ってほとんど手作業なの。
つまり、工場の人は休み返上、深夜遅くまでがんばってたの。
でもね、届くはずの部品の納期が遅れたりして、間に合わないってことになって・・・。
そしたら、ベテランの工員の人を投入して、なんとか間に合ったんだ。
モノづくりってすごいなーって思った。
あとね、派手に新製品発表とかしてたのに、発売したと同時にバグが見つかっちゃって・・・。
本社の人たちが量販店に頭下げてまわっている姿勢にも心打たれたよ。
結局このバグはROMを配ってインストールしてもらうことで解決したみたい。
超高速のアフターフォローも大事よね。
このようにして松下電器はイミテーションからイノベーションを遂げたのでした。
がんばれ!ニッポンのものづくり!!!