二日目。やや寝坊。
実は昨日眠れなかったの。
すっごい疲れてたんだけど、普段使ってなかった脳みそがびっくりしてたんだと思う。
うとうとしてたら女性の声で名前を呼ばれた気がして「ん?」て言った自分の声で
おきちゃった(怖)。
それから2時間起きてました・・・。
気を取り直して今日も天気は晴れ。
がんばりましょう!
まず最初は昨日の振り返りをしつつ、ベネッセコーポレーションのビデオを見たの。
子供のいる家庭ではおなじみ「しまじろう」。
私たちのころはベネッセといえば進研ゼミだったけど、今はしまじろうらしい。
しまじろうは子供から絶大なる支持を得ているトラのキャラクターです。
ベネッセは未就学児に対する教育関連に特に力を入れているのね。
それって「少子化」を前向きにとらえた戦略だって知ってた?
ベネッセはいろんな事業を展開しているのだけど、子供、こと未就学児を
取り込むことで、その先、生涯にわたってベネッセとのつながりを深めていくことを
狙ったのね。これって、何戦略かわかる?成長戦略の中の市場浸透戦略なの。
だってターゲットは新規というわけではないでしょ。で、製品・サービスの開発という
わけでもなく、しまじろうというキャラクターを使うことで既存市場の認知度を高めた
ってこと。勉強になるね。
このようにして、いろんな会社のいろんな事業を見ながら「戦略的思考を養おう」
これが、この授業の目的です。
さすが先生、わかってらっしゃる。独りよがりの授業じゃないから面白いんだよね。
今日もいろいろ教えてもらおーっと!
さて、次は成長戦略としての国際化戦略についてです。
国際化戦略には①市場開発と②資源獲得があります。
①の市場開発は、新たな市場を求めること。
例えばSONYとかHONDAはその昔、国内でも認められる前から海外展開の夢を抱いていたそうな。
本田宗一郎さんがみかん箱の上で「目指すは世界のHONDAだ!」と言っていたのは有名ですね。
また、②の資源獲得は、安い人件費、原材料などを求めて海外進出することですね。
SONYは、世界各地の拠点から経営幹部を登用しているそうです。
日本企業だからポストは日本人という固定概念を取り払い、世界で最高レベルの人材を採用しているのです。
これをグローバルソーシングといいます。
ソーシングとは資源展開の意味ですが、グローバルソーシングは世界規模で最高レベルの
ヒト・モノ・金・情報を調達することを言うんですって。
また、これまでは成長戦略としての国際化戦略と捕らえることが多かったのですが、
現在では、世界レベルでの競争戦略としても重要になってきているのです。
例えばトヨタのかんばん方式は圧倒的な競争優位で、世界中の車メーカーがこれをまねしています。
また、生産現場ではベルトコンベア式のラインがセル生産方式に。セル生産方式は一人で全工程担当し、
作り上げることです。流れ作業じゃないんですよ。
これらはモノづくりにおける日本の強さです。
モノづくりといえば、生産戦略。これは合理的なモノづくりのための戦略で、選択と集中・特化が
その骨組みです。
例えばアウトソーシング、OEM、ファブレス企業などがあります。
実はNIKEって完全なファブレス企業で、靴屋のくせに自社で工場持ってないんですって。
NIKEは企画のみを手がけ、生産は完全に外部に委託しているって、ちょっと驚き。
あと、中国特需に対する中国戦略を忘れてはいけませんね。なんといっても人口10億人の市場ですから。
これまでは人権費削減のコストメリットを求めて日本企業は中国戦略を立ててきました。
ところが中国の急激な経済成長により、中国の富裕層が日本の高級品を求めているのです。
よって、中国で生産した中低価格品が中国から日本へ輸入され、日本で生産した
高価格品が日本から中国へ輸出しているんですよ。知ってました?
国際戦略を展開する際には、「市場慣行」が課題になっています。
何のことかというと、日本て、おいしいことをおいしいって言わないことでおいしさを伝えることが
ありますよね。これこそが日本の美徳というか。
これが欧米人には通じないそうです。「なぜおいしいといわないのか?」直接的な表現を好む米国人などには
理解してもらえないみたいです。
また、日産自動車のブルーバードも、日本仕様のままでは中国人に受け入れられなかったみたいですよ。
それでヘッドランプをぎらぎらさせて、派手に変えたら売り上げが4倍に増加したとか。
このようにターゲット市場の慣行、文化にあったモノを投入していくことが、国際戦略の課題なんです。
日本のモノは本当にすばらしいんです。
お洋服ひとつみても、斜めの線のブラウスがボタン部分でV字になるようなデザインのものあるじゃないですか。
日本製はきっちり、V字になるんです。ま、当たり前ですよね。
でも、中国製や韓国製はそうじゃない。そういう細部まできっちりしているのが日本製の品格なんですね。
テレビなんかでも、韓国サムスンのものと日本のメーカーのものと何が違うの?って思いますが、
眼に触れない内側まで綺麗に作っているのが日本製。
必要な部品がついていればいいという合理性を超えた完成度、これぞ日本の品格なんですね。
午前中はこれにて終了。
今日のお昼ごはんは朝、土釜で炊いたおにぎり2つです。
今日こそ、ちょうどいい量のはず!
では食べ終わったら午後の授業に行きましょう