(動物嫌いのボクが…)猫たちと暮らす日記 -239ページ目

本「珠玉」

珠玉



珠玉

著者:開高健
価格:315円(税込)
出版社:文藝春秋





最近面白い本に出会わない。
開高健の「珠玉」を文庫で見つけて久しぶりに読み直した。

「竹葉青」という中国の酒を飲むくだり…。
「舌に爽やかに竹の香りをのこして酒の滴が落ちていき、どこかで砕けて花となる。ほのぼのとしたあたたかさが昇ってくる。細脈をつたって、腹や、胸や、肩に、うるんだ靄がひろがりはじめる。若わかしい夜が表通りから流れこみ、煤けた朱壁から漂い、どこかで童女が声を殺してはしゃぐかのように感じられる。」
こんな表現に他に出会った事がない。適切で詩的で、そして極めて肉感的である。凄い。そんな「ひりひりする」ような感動の連続だった。

「珠玉」は宝石を題材にした物語が三編納められている。開高健の絶筆である。
エッセイを読んでるような軽い口調で綴られるが、限りない清らかさと、清らかさの陰の全てを兼ね備えた物語。力強く寂しく清浄で、何か心をえぐられるような感銘を受ける。
詳細な写実的な印象の文章であるが、それは通常脳の中で映像を結ぶそこよりも、さらに精神に近い、脳の奥深くで幻のような像を結ぶ作用をする。普段使われない脳の部分をもーれつに刺激し、もの凄い快感を呼び起こす。「珠玉」はいたるところでそうした体験をした。
病床の、大きな手術の合間に書かれた物語たち。開高健自信が現実とは遠い、思い出の中に暮らしていたのかもしれない。豊かな現実への憧憬が醸されて芳醇に香る。同時に思い出への執念や嫉妬や絶望を読み取れなくもない。それは読む者を、作家の抱えていた深淵へと引きずり込む。痛切で苦いが、実に良い香りがする。
死の直前まで文章を書いた開高健。その文章は酒場の情景でも戦場でも常に巨大で豊かだ。さりげなく巨大な物語を綴るという巨人の最期の足跡は、誰も踏み込んだことのない小説の世界を切り開いていた。やはりもの凄い。



文藝春秋社の解説
青い海の色をしたアクアマリン──床にオガ屑を撒いた酒場で出会ったのは、海で行方不明になったらしい息子を探し続ける医者だった。赤い血の色をしたガーネット──渋谷の中華料理屋の主人が貸してくれた宝石は、スランプだった「私」に赤い色にまつわる記憶を呼び覚ます。乳白色の月の色ムーン・ストーン──その石を手に入れたときから、心に生まれた白い核。若き女性編集者と情事を重ねながら、その核心を追い求める「私」。三つの宝石に託して語られる、作者絶筆の三部作。
目次 掌のなかの海/玩物喪志/一滴の光ページ数 195 ページ

歌声発猫群



暑さが厳しい間ひたすらダラダラとすごしていた猫たち、
少し涼しくなると活動的にはなったのですが、
何だかあくびばかりしています。

画像だけ見ていると発声練習のようです!


発声1


発声2


発声3


発声4


発声5


成長的月猫


成長1


「月(ルナ)」はうちの庭に来ていた野良の娘だったのですが、
生まれて2ヶ月くらいのとき親が行方不明になり我が家で育てた娘です。



成長5



ルナは3姉妹です。他の娘たちはそれぞれ里親に引き取られ、みんな元気だそうです。

ルナはたぶん今6ヶ月くらいの歳です。気がつくと大分大きくなりました。
遊び盛り、いたずら盛りで元気いっぱいで暮らしています。



成長2


成長3


成長4