映画「インディ・ジョーンズ / クリスタル・スカルの王国」

インディ・ジョーンズ
/クリスタル・スカルの王国
2008年:アメリカ映画
上映時間:115分
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
監督:スティーブン・スピルバーグ
キャスト:ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ、カレン・アレン、ケイト・ブランシェット、ジョン・ハート
往年のファン大喜びのオープニングで掴んで、内容はインディ・ジョーンズ映画を決して裏切らず、だけど実はSFという、「間違いない」作品。とても良くできていて、見終わった客席で「ぎゃふん!」と声が出そうになる。
ただ、シリーズの各作品を見終わっていつも感じるのは、役者よりもストーリーよりも、設定や展開に目が行くこと。全体に薄っぺらいのに、力で持って行かれるという印象。でも凄く楽しい、「楽しいからいいじゃん!」と納得する。
スピルバーグ映画には(ボクが)そう感じる作品が多い。「JAWS」「未知との遭遇」「ET」…。どれも大好きだが、人物や人間ドラマの印象があまり残らない…。逆にドラマ性を強く出した最初の作品「カラーパープル」は人間の描き方がクドくて生理的にだめだった。思えば劇映画1作目の「続・激突カージャック」もキャラクターを前に出しすぎてクドかった。結果、スピルバーグは普通の「人間ドラマ」は描けないんじゃないかと感じた。そういえばインディ・ジョーンズの3作目、ジョーンズ親子は同じ女性と関係する。あの設定もボクはダメです。人間として少しズレた印象を受ける。人間ドラマを描くと少しズレる。それがボクの生理に合わない…、と今でも思っている。だからスピルバーグ作品は「好きで嫌いで、嫌いで好きで…」という現状。この映画みたいにキャラクターは薄く…、だと塩梅が良い。
話しも作品からズレた。
今回オープニングのパラマウント山はプレイリードッグの巣山に変わり物語スタート。「ハウンドドック」が流れる中、ロードレースふうのオープニング。ジョージ・ルーカス監督作「アメリカン・グラフィティ」だと思う。「アメグラ」でロードレースする男の子はハリソン・フォードが演った。
その直後のシーンは軍の倉庫。「失われたアーク」の倉庫そっくりと思っていると、ちゃんと「アーク」も登場する。その中でインディ・ジョーンズは大暴れ、年だけど動けることもしっかり見せる。他にも色々あってこれがプロローグ!先が気になって仕様がない。そんな期待をしっかり受け止め、期待以上の展開をきっちり見せ。最後までぐいぐい引っ張って行く。引っ張り方に19年前の前作とはちがう「老齢」…いや「老成」も感じたが、「さすが」です。「次回作もいけるじゃん」と思ってると、ちゃんと最後にトレードマークの帽子の下りがある。観客の気持ちが良く分かっていて、手玉に取る。
やはり「ぎゃふん!」です。