皆さんこんにちは、NAMIです。
モントリオールは、あの寒波以来暖かい日が続き、まるで春が訪れたかのようです
本日は、モントリオールで発行され、ケベック州とカナダ全土で配布されているフランス語の新聞【Le Devoir】から抜粋した記事の日本語訳と、個人的な意見です。
この記事について個人的な意見を書こうと思った理由は、『地球の歩き方 カナダ東部』版にいつも載っている「注目エリア」の紹介。
もちろん『地球の歩き方』が載せたい、紹介したいというのであれば私が載せるな!っていう権利もないのですが・・・
本を出版する前に、どなたかは知りませんが現地在住者の方と連絡をとって確認やチェックもしていると思いますしね。
素敵に紹介頂いて嬉しいのですが、観光者の皆さんが来て、歩いて、見てガッカリというのは避けたいですよね💦
こんなところを観光客に「注目のエリア」として紹介して大丈夫?と言うのが私の感想です。
そのエリアは・・・表題にあります
ベリ・ユカム駅周辺【カルティエ・ラタン】
「カルティエ・ラタン」と聞くと、何かおしゃれっぽいし、パリなんかのイメージだと学生で賑わって、ちょっとソルボンヌ大学の学生になった気分で散歩したい という感じかもしれませんね
でもね・・・
UQAM(ケベック大学モントリオール校)のあるベリ・ユカム駅からシャーブルック通りの周辺、散歩したい?と聞かれると・・・
ヘンな人多いし、行きたくはないかな・・・
確かに少し前までは「笑いのフェスティバル」や「モントリオール世界映画祭」などが開催されたり、サンドニ・シアターもあって賑わいをみせていましたが、今は治安が悪いし、キレイとはお世辞でも言えません。
しかもベリ・ユカム周辺は、以下で紹介する【Le Devoir】の記事にもあるように、麻薬常習者がうろつき、ベリ・ユカムの駅構内では変な人がうろつき、ササっと移動したい場所です。間違ってもお店を見ながら散策・・・というのはどうでしょう?
行くとしたらバスターミナルからバスに乗ってケベックシティに行ったり、ケベック州立図書館に行くくらいではないだろうか?
モントリオール在住者でこの「カルティエ・ラタン」を散策している人っているのでしょうか?
「カルティエ・ラタン」の横にある「Village:通称LGBT地区」なら美味しいレストランもあるし、もう少し人通りが多いと思います。
私が個人的に学生の街と思えるのは、英語系の大学があるコンコーディア大学やマギル大学がある周辺かな?
もし観光客におススメする「注目エリア」ならプラトー地区かマイルエンド地区の方がいいのでは?
と個人的に思います。
それでは【Le Devoir】紙で紹介された記事を読んでみましょう。
※プロの翻訳家ではないので、誤訳があれば指摘して頂けると嬉しいです。
元記事はこちらです
ベリ・ユカム駅:不満は一目瞭然
利用者は気がづいている。
地下鉄駅構内、特にべリ・ユカムでは、パンデミック以降ドラッグの売人やホームレスが目につくようになった。
エミリー・ガムラン公園に面した地下鉄入り口の一時的閉鎖により、他の出入口での違法行為が集中している。問題の根源を探る為に周辺を周ってみる。
それを証明するためにはちょっと見て周るだけで十分だ。そこにはのたうち回る者、白目をむく者がいる。遠くでは何を言っているのかわからない叫び声が聞こえる。ここでは、麻薬が目の前で取引されている。
「ちょうどここで、お昼頃に斧を持って歩き回り、いたるところを叩いている人がいたんです。大勢の警察官が駆けつけました。」と、ケベック大学モントリオール校(UQAM)に10年間通うフランソワーズ・イザベルは語る。
長い間「横たわる麻薬常習者をまたぐ」ことに慣れている彼女は、ここ最近のこの地区の状況悪化を確証する。
「UQAMでは、定期的に麻薬常用者が学校に侵入しています。現在大学のトイレは全てシステムキーでロックされています。1階のトイレに入ると、トイレが血まみれになっていることもたまにありました。」
「家に帰る時、角を曲がったところでバスに乗ります。夏、家に帰る時は怖いですね」と、40年間UQAMで働くロバート・ソシエ教授が反対側の通りで語る。
「以前に比べるとだいぶ落ち着いてきました・・・以前よりもと言えるでしょう。”他人には関係ないこと”という態度でしたから。でも集団になると違う。30人くらいだったら普通かもしれない。でも今はたまに100~125人もいるんです。それは多すぎる。」
はなれていく学生
大学周辺から学生が離れていってから、その差はいっそう際立つ。
「サン・ドニ通りにいくつかあるバーに飲みに行く学生たちを見ません。顧客層でもないですしね。いくつかのお店の前に、3台のハーレー・ダービットソンが停めてあるのが見えますよね。」と、ロバート・ソシエは述べ、酒場でのアルコールの値段の高奮を嘆く。
この地区に長く住む住民らはサン・ドニ通りの衰退を認め、さらに北にある通りの賑わいを認める。
1975年からカルティエ・ラタンに住むジネット・エマは「ファッションが理由よね」と説明する。モンロワイヤル通りが拡張された時、話題になって人の波が向こうにうつってしまったからね。これは別の理由よね。ここに来るとついていけないっていう感じがします。
「ここに夜来ると、それでも人はいますね。だけど華やいだ感じではないです。テラスで人間観察をするようなところではなくなってしまいました。何年もそうしていたけどね」と、ジネットはつけ加えた。
「ホームレスのために多くのことがかわってしまった。若者がいなくなった時から他の人たちが住み着いてしまいました」
新規住民も同じ気持ちだ。「私もこの地区がとても好きです。素晴らしい地区です。あそこの地下鉄の入口を除いてね」と、UQAMの前を通り過ぎたフランス人学生のアーサー・グルヌイユは指をさす。
「サンローラン通り、ローリエ通り、旧市街に遊びに行くのはいいね!でもベリ・ユカム周辺で夜遊び?嫌だね」
パンデミックによって悪化した貧困は、この雰囲気の変貌と無縁ではない。
ユーゴ・リウーが10年前に初めてUQAMに入った時、サンドニ通りには建設中の建物がなかった(中略)快適でぬくもりがあった。
「今あなたは建設中の建物と起こっているすべての事を見ているんですよ。ベリ・ユカムはとても残念です」
たばこを分けてもらおうと寄って来る人なしに、たばこに火をつけるのは無理だ。
Le Devoir 紙の取材で、この地区をちょっと回っている間だけでもこういった場面に3回遭遇した。
この深刻な状況はベリ通りとサン・キャサリン通りの角にあるノートルダム・ド・ルード礼拝堂周辺をも取り巻く。
「長い間、エミリー・ガムラン公園でドラッグとホームレスを見ています」と、礼拝堂の入口で遇ったロジャー・トゥワンスは言う。「だけど、ここ数か月でより多くの人数を見ます。ますます増えています」
スクエア・カボの元ソーシャルワーカーによると、ベリ・ユカム駅だけがこういった計り知れない惨めさに苦しんでいる訳ではないという。
「私はよく地下鉄を利用しますが、例えばアソンプション駅などにホームレスが住み始めたのを見ました。前は見かけませんでした。日に日に各地下鉄駅でも荷物を持って寝転んでいる人がいます」
かなり前からだが、これほどまでは。
この問題に対処するために、警備員の「存在感が増している」と、STM(モントリオール運送協会)は弁護し、「地下鉄駅構内を通る人々どんな人たちなのかをチェックする」と、パブリック・リレーションズに証明する。
「パンデミック以降、ホームレスの数が増えました。一時期ホームレスしか残っていなかったからです。2年の間に自分たちの居住空間をつくり、もはや隠れることはありませんでした」と、STMの警備員で親睦パトロール団体の会長でもあるケビン・グルニエは認める。
警察官がベリ・ユカム駅に頻繁に出入りするホームレスに対し、ある程度の温情を見せれば、麻薬密売人が伸縮式警棒しか持っていない警察官を困らせる事を認めざるをえない。
「我々は武装していない。ホームレスは我々から隠れもしない」と、グルニエ氏は嘆く。
「我々が彼らに飛びつくつもりはないと知っているので、我々に威嚇するのです。いつもいたちごっこです。
観光客にとっては全く魅力がないですよね」
そしてこれらの放浪者の中にはおもちゃの銃を持っている者もいますが、これは可能性として危険な場合もあります。
UQAMは Le Devoir 紙の近隣の社会的衰退に関する質問に対し、直接の回答はしなかった。学長代理でもあるルイ・バロンは木曜日に大学のコミュニティへ「社会から疎外された人々と彼らを支援する組織への支援の増加、公共スペースの安全と清潔さの真の改善、そして社会的共同生活と近隣の活性化を促進できるプロジェクトの開発」を約束するメッセージを送った。
さらには
エミリー・ガムラン広場への入り口に関して、STM社は地下鉄の屋根とそこに設置された冷水器を交換するために閉鎖しなければならなかったと説明する。
作業の第一段階は来年の春に完了し、夏の間はアクセスが可能になる。
しかし、秋にはまた作業が再開される予定だ。
出入口は少なくとも2024年の春まではまたアクセス不可能になる。
薬物の犯罪化を推奨するケベック州薬物使用者の健康増進協会の事務局長でもあるシャンタル・モンモランシーは、我々が間違った目標に向かっていると考えている。
「何もかも失った人々をどう扱うかが心配です。私にとってホームレスが増えて(お金を)求められて困っているというよりももっと深刻です。もし私が物乞いをされているのなら、それはそれは私が与える手段をもっているからです」と、彼女は強調する。
彼女はArchambault(*アッシャンブールと言う名の本屋)が看板を下ろすことによって進んだ【都市の多様性のラボラトリー】の議論を、この地区の閉鎖を正当化するために鵜呑みにはしない。
「もしArchambaultが店を閉めるなら、それはモントリオールで商売を行うことが出来ないということです。店内にホームレスがいるからではありません。(中略)Archambaultの顧客はオンラインでの購入をし始めました」
そして問題は何よりも、モントリオールに奥深く続く悲惨さにまで根を下ろす。
「ダウンタウンにホームレスの数が増えるとしたら、それはホームレスたちが他には行くところがないからです。それを押し込みたいというのは何の解決策にもなりません」
これを読んでカルティエ・ラタンに行きたいという人はあまりいないような気もしますが・・・💦
それは旅行者各個人のご判断におまかせします
ちなみにこの「注目のエリア」で紹介されている、「Mamie Clafoutis」はシャーブルック通りより北にあり、「カルティエ・ラタン」ではないので安心できるエリアです
海外で散策するなら安全な場所がよいですよね
いった事のない国ならわからないのは当たり前。
だからと言ってガイドブックを100%信用するのも考えものです。
今はインターネットも普及し、昔にくらべて情報が簡単に得られるようになったので、出発前にネットで情報を集めたり、グーグルマップで街やホテル近くの雰囲気を見たりしてもいいですね。
私や在住者のブログを見て、皆様が楽しく安全にモントリオールを観光出来れば幸いです。
ご訪問ありがとうございました
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