昼休み。
ご飯がおいしい。
自席から、窓の外の向こうの
薄い青い空をみつつ
もぐもぐ。
船男さんは
満月の日に電話をくれます。
「今日満月だよ」
「うん知ってるよ」
「そか」
ガチャ
最近の船男さんはめっきり寂しそうです。
もうすぐ40歳。
毎日大量にお酒飲んで
昼夜逆転の不摂生な生活を長年してきて
体も弱ってきています。
弱くなって
寂しいのかも
いつもは自信家で自由な船男さん。
本当は
満月の報告だけじゃなくて
なにか話したいのかもしれない
私には
察して
心配して
祈ることしか、もうできないけれど。
でも、いつも考えている。
薄い青い空の色
消えそうな青