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私は男性に対して、恋愛に対して

きっと

昔から冷めていたほうかもしれません。


それなりに付き合いを重ねて、みんな本当に大好きだったけど

私が本当に落ちたのは船男さん、ただ一人のような気がします。



今の彼氏の砂浜くんと付き合う直前まで

6年付き合っていた船男さん。



苦しいくらいの好きだった。


全てにおいて普通ではない

自由すぎてダメダメな船男さん。


色々ありすぎて、本当にただただ苦しかった6年間。


色々ありすぎて、

精神的に刺激を受け続けている状態に

何年もさらされ、それが愛している、という感情のように

麻痺しているだけなのかもしれない。



本当の愛なんて

本当はなんなのか未だにわからない。



私は船男さんのお嫁さんになりたいとか

彼女になりたい、とかいう感情はもうありません。


ただ今は

船男さんの人生をこれからもみていたい。

どう生きていくのか。

少し離れたところから。



船男さんは

船男さんの人生を自由にこれからも生きてほしい。


私はそして

これからもずっと船男さんの幸せを

一生

心から

祈り続けるのだと思います。





仕事でも

未だに顔を合わせる船男さん。



金曜の夜

みんなで飲んでいて最後2人になった。



「波間、全部捨てて俺と一緒になるか」



もう、そういう話はやめてほしい。


ただの酔っぱらいでしょ。



私は捨てれないよ。




4ヶ月前

船男さんがまた浮気してボロボロの私に

何も知らずに真っ直ぐ告白してくれた砂浜くん。



私はその手を握りました。



私は捨てれないよ。



もうその温かい手を握ってしまったのだから。






今は穏やかな砂浜くんとの日々。




「波間、全部捨てて俺と一緒になるか」




笑って即、断った答え。


それでも、きゅっと胸が痛くなる。


まだまだバカな私。






別に船男さんと別れたことに後悔はない。

今、砂浜くんといることに本当に幸せをかんじている。




ただ

雨の帰り道の夜。





本当の愛なんて

本当はなんなのか未だにわからない。