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土曜日の話。


土曜の夜

6年ぶりに昔の職場の仲間に再会しました。


あの頃、その4人でいつもいつも

仕事帰り、飲みに行ってはいろんなことを語り合った。


自信家でキャリアアップしたいと願うSくんと

私は付き合っていた。


でも

ある日、大きな出来事があり、

私たちは終わった。


そして

みんな転勤や結婚でバラバラに。




今回の6年ぶりの再会は

私だけ結婚していないとかもあったけど

なんだかみんなにたいして

胸を張れる今を

私が過ごしていない気がして

少しだけ戸惑ったけど。



でも

再会。



楽しかった(^-^)



あの頃の延長で飲んでいるような。


ほっとできて

変わらず楽しくて

優しい気持ちで泣きそうなほど。




Sくんはでも大変そうだった。

もうあの頃のような体から滲みでる自信というか向上心というかは

全くなく、実際今エリートコースと呼ばれる部署にいるが

体も心もぼろぼろだと言っていた。


Sくんはもともと強いけど弱い人だった。


最後、少しだけ

あの頃の2人のことの話になった。


別れたときの話になり

お互いの考えにすごい差があることに初めて気づいた。

誤解というか。

お互い、相手のことを思って言った言葉、行動を

そのままにとっていて、お互いが振られたのだと思っていた。


2人で笑った。


「俺、波間と本当に結婚したいと思っていたよ。

だから、しようって言ったのに」


「私はSくんが私を思って言っているだけで本心ではないと思ったから

負担になってはいけないと思っていたから」


「あの時、俺ら結婚していたら・・・」



そんな話は

今だから話せること。


実際はあの時出した答えが全てだし事実だ。


それが縁というものだし。



過去は美化されるものだし

今が満たされていないからこその

あの頃に対しての「想い」だったり・・・。


それでも

私にはこういうやりとりが

うれしかった。

そして切なかった。



「波間、幸せになれよ」






またね、と駅で別れる四人。


次また会えるのは何年後だろう。




家に帰ってからも

終始何かを考えていた。


よくわからないくらい溢れ出すいろんな感情。



過ぎ去れば全て思い出。


気づかないくらい小さな後悔を

毎日毎日繰り返すけれど

ある日、その過去に直面すると思いのほかの痛みに驚く。



「今」もすぐに思い出になる。



もしかしたら今、私はあの頃のように

一生懸命ではないかもしれない。


年齢とともに何かを諦め、冷めているような気がする。


傷つくのが嫌だし、もうめんどくさいからかも。



でも必ず数年後

今を思い出として思い出す。



この再会は

今の私の背中を押すためのものだったのかもしれない。



なんとなく歩いてきた自分の足跡。




振り返れば、こんなにも切なく痛く

それでも苦しいほどに愛着のあるものだった。