子供達が喜ぶだろうと、知人がカブトムシをくれた。が、子らが関心を示したのは最初だけで、案の定、私が毎日、世話をすることになった。


といっても、虫のことは詳しく知らない。去年も同じようにカブトムシをもらったが、すぐにダメにしてしまった。今年も自信がない。


毎日、昆虫ゼリーを与えて、ゲージの中を水で湿らすようにする。
2匹いるはずだけど、昼間は土の中に隠れて、ちゃんと生きているんだかどうだか・・・



ある朝、見に行くと、カブトムシが1匹、軒下のゲージの外にいた。
あ、逃げたな!
すかさず捕まえてゲージの中に入れる。

ん? でもこのカブトムシ、角がない。


「ねえ、もらったカブトムシって
 オス2匹だったっけ?」
夫に聞く。
「うん、角が大きいのと小さいのと
 2匹やった」
じゃあ、これは、角が小さいほう?


夕方、ゲージを見ると、
カブトムシが3匹!
やっぱりメスのカブトムシが外から
寄って来たんだ!
ゼリーの匂いは誘われて?
「オスのフェロモンに
 寄ってきたんじゃないか?」と夫。
マジで?
だとしたら、このメス、やるなあ!


イケメン2人が住む部屋に、女の子が強引にやって来て・・・というマンガみたいなストーリーを妄想してみる。


「彼女ができたんだね」と息子。
カブトムシ達は、前より活動的になり元気にみえる。食欲も旺盛で、毎日ゼリーの容器が空っぽになっている。



しばらくして、また朝、ゲージの外にメスがいる。
あれ? 脱走?
まあ、キミは、もともと外から来たんだし、他へ行くなりなんなり、好きにして。


そう思ってほうっておいたら、夕方、まだゲージのそばにいる。

息子に、どうする?と聞くと、捕まえる、と言うので、ゲージに入れると・・・

カブトムシが4匹!!
もう1匹、別のメスが寄って来たのだった。



おまえら、すげーな、モテモテだな。
あそこにええ男がおると、メスの間で噂されてるのかもしれない(妄想)



この4匹、ちゃんと飼育できるかは不安。
もし、増えたら・・なんて欲が出て「カブトムシ 繁殖」とか検索してみたけど、もっと土もいるし、ああ、面倒・・・野生に帰そうかな。



でも、予想外のことが起きて、ちょっと面白い今年の夏♪