ある夜、

「ママー、のどかわいたー!」
「ママー、ボクの飛行機がないー!」
「うえーーん、ごつんしたー!」
「抱っこーー!」

ママー、ママー、ママー、
て呼ばれて、
でも、やらなきゃいけない家事も
いっぱいあるし、
でも、体ぐったりだし、
(いつものことだけど)

なんだかもう、イヤんなって、

うえーーん!

って、ママもうそ泣きしてやった。

布団に伏せて、
うえーーん、うえーーん!

子供たちは、
「ママ、うそ泣きやーん!」
て笑ってたんだけど

ホントに涙も出てきて、
止まんなくなって・・・・

うえーーん、うえーーん

「ママ、だいじょうぶ?」
子供たちが、ちょっと心配してくれる。

2歳娘ちゃんは、
自分のジュースが入った水筒持ってきて、
「ママ、 ジュースのむ?」
と、顔をのぞきこんでくれる。

4歳次男くんは、
「ママ、ボクのまくら、ほわほわだよ。
 つかっていいよ」
と、いつもは、手離さない、自分のお気に入りのまくらを差し出してくれた。

「ママ、なんで泣いてるの?
 疲れたの?」

なんだか、甘くて、ここちよくて、
子供たちのかわいい優しさに、
しばし、甘えてしまったずるい私。

ただ、
7歳長男だけは、
無視してテレビをみてました・・・