37歳の時、33歳の男性から申し込みがあった。
結婚相談所では貴重な年下。
ただ、結婚相談所で出会う年下は、かなりの癖の強さを持っていることが多かった。
散々な目に会ってるにも関わらず、悩んだ末に、やはり可能性を信じて、会ってみることにした。
お相手の仕事柄、平日の夕方を指定された。
初めてのパターンだった。
お腹空いてるのだが、18時からお茶しないといけない。
会った瞬間は、なんかやさぐれ感が出ていて、少々がっかりした。
まあでも普通に会話をして行く中で、婚活に対する真剣さがかなりのもので、結婚したいという意思がとても強く感じられた。
しっかりと1時間で終わり、次会いたい人なのだろうかと悩みながら駅まで一緒に帰っていたところ、駅までもう少しのところで、お相手が急に止まった。
「あの、この場でもうお返事を聞かせてください。僕は真剣です。またお会いしたいと思いました。
もう返事が来るまで待てなくて」
お土産も渡されて、とても真剣で、気迫迫った感じに押されて、その場でOKの返事をしてしまった。
家に帰って違和感を感じはじめていた。返事が待てないって余程じゃない?しかもそれを相手に言っちゃうなんて。
けどOKしてしまっていたので、仮交際に進めた。
これだけ真剣なんだから、ファーストコールちゃんとかけて来るのかと思いきや、SNSでのメッセージだけだった。
そして、次会う日が決まった。
もっとお話して色々知りたいということで、ホテルのラウンジでまたお茶をすることになった。
こんなパターンは初めてだった。
普通はご飯行くとかじゃないの?
せめてスイーツとか。。。
テンションダダ下がりで、仲人に相談した。
「確かにそれはちょっとですね。でもこうしたいという希望があるなら、ちゃんとお相手にお願いしてみてください!」
いや、言ってることはわかるんだけどさ。
結局、そこまでして希望を通したくもなく、テンション下がったまま、ラウンジでのお茶を迎えた。
予約ができなかったとのことで、2時間前につき、場所を確保してくれていたそうで、ちょっとだけテンションが上がった。
でも直ぐに、初めから予約できるお店探した方が楽だったのではと思った。
2回目のお相手は少しリラックスしているように感じた。
これまでの結婚相談所での活動の話になった。
登録して1年も経過しているのに、結婚できない。もう諦めようとしていたところ、最後のチャンス的に申し込んだと。
本交際もしたことがあるが、お店を決めれない予約もしてくれないと相手から文句を言われて交際終了。その後にまた本交際していた別の相手も急に終了になったとのこと。
もう辛過ぎて初めからやり直しとかできないと。
聞いていて可哀想だった。気持ちはとてもわかるので、同情してしまった。
そしたら、
「なのでもう本当に無理だと思ったら、早めに言ってください」
「あと、成婚退会するまでは旅行とか1日デートとかしなくても良いと思ってます。成婚退会してから沢山すればいいです。お互いの事を知るためにこうやって会って話をするだけでいい」
めちゃくちゃなこと言ってきた。
では仮交際と本交際の違いは何なのか聞いてみた。
「なので、仮交際の期間は短くして直ぐに本交際に進みたいです」
1秒でも早く婚活を終わらせたいってことね。
ていうか、この人大丈夫か??
もう限界きてるよね???
婚活できる生命力が残ってないのではと思った。
あまりの自分勝手さに唖然としたが、
これから先もずっとこうやってホテルのラウンジで会い続けるつもりか?と聞いた。
ご飯など行きたいと私は思うと伝えてみた。
そしたら、
「じゃあ次はピザはどうですか?時間調整します」
いや、そういうことじゃないんだけど。
てか、ピザ限定???
知ってるお店がそこしかないのか、相手の希望聞いたり、探すことすらしたくないんだろうなと思った。
やる気もなくなり、予定があると帰ることにした。
帰りの電車でお望み通り、交際終了の連絡をした。
この方は婚活をお休みした方がいいと思ったので、それも理由に添えた。
今回もやっぱり年下はダメだったな。。。
と思った。