自分に合う人がわからなくなっていた。
婚活を始めて2年、迷走し続けていた。
マッチングアプリと結婚相談所でプロフィール写真を見続けていたら、いつの間にか求める顔面レベルが上がっていた。
元々面食いとか、イケメン好きとか、決してそんなことはなかったのに、2年間写真を選別し続けたおかげで、よりイケメン好きになっていた。
婚活史上歴代の彼氏を友達に見せたら、見事に顔面偏差値が右肩上がり、最後はモデルみたい、芸能人でもおかしくないレベル、と言われた。
その上、高身長好きだったみたいで(自覚症状はなかったが)、学生の頃に遡っての歴代を思い出してみたら、相手は175cm以上しかいなかった。
身長なんて関係ない!と言い聞かせて、ボーダーレスで何人か会ったが、ダメだった。
年収も日本人男性平均の400万以上に設定して会っていたが、結果は散々だった。
最初は皆んなキャリアウーマンかっこいいとか、全然引かないよ尊敬するとか言ってくるくせに、何回か会っていると、僻みのように嫌味を言われたりした。
私も私で、生活レベルを落として一緒にいるのに段々と耐えられなくなった。
この女にはこれくらい大したことないだろうと金銭的に甘えようとしてくる輩もいた。
高卒・専門卒の方とも会ったが、ほぼ全員と合わなかった。私の話す内容を理解してもらえなかったり、真面目な話すると引かれた。
生きてきた世界が違うと感じた。
再婚で子持ち別居は狙い目と言われて何人か会ったが、38歳の私に子供を切望してきて、また子育て一からやり直したい意欲のある人もいて、プレッシャーがきつかった。
もういるんだから諦めてるのかと思ったら、全然そんなことなかった。
自分より4個以上上の人は、オジサンとしか思えなかった。自分もオバサンなのに。
条件を広げても見つからない相手。
身の程知らずな自分。
高望みで高飛車。
客観的にどうしようもない女だと自分をわかっているくせに、何一つ変えられなかった。
そんな時、オーダーメイドの婚活コンサルに出会った。
39歳までは頑張ろうと決めていた婚活。
あと半年しかない。
焦る気持ちとこれまでのことをじっくりと聞いてもらった。
つづく