5月1日午後4時より、憲政記念館ホールにおいて、「新しい憲法を制定する推進大会」が開催されました。
この大会は、超党派の国会議員、地方議員、経済団体、各種団体などが参加し、第二次大戦後の占領期に制定された憲法を時代の変遷に合わせて、前文から根本的に見直し、新憲法として制定することを進めようとするものです。
大会は先ず、渡辺利夫拓殖大学総長の講演で始まり、渡辺氏は、日本安全保障・危機管理学会会長などの見識から、現行憲法に危機管理対応などが欠落していることなどを指摘されました。
続いて、東儀秀樹氏によるプッチーニの「トゥーランドット」の笙(しょう)による演奏の後、東儀氏から「国際的な時代になればなるほど日本文化の素晴らしさを痛感する。海外にも良く出かけるが、言葉なら通訳でも足りる。他国の人は通訳は忘れるが、文化を語り、受け継いでいる人を尊敬し覚えている。」との体験に基づいたお話があり、続いて唱歌「ふるさと」を篳篥(ひちりき)による奥深い音色で演奏されました。
式典に入り、先ずこの程96歳になられた会長の中曽根康弘元総理から主催者の挨拶がありました。
その後各党を代表して、自由民主党の船田元氏、民主党の長島昭久氏、日本維新の会の平沼赳夫氏、公明党の北側一雄氏、みんなの党の松沢成文氏、結いの党の畠中光成氏より各党の状況や決意が、生活の党の鈴木克昌氏よりメッセージが、また経団連、日本商工会議所、経済同友会、日本青年会議所の各代表、地方組織代表として富山県議より決意表明・要望などが述べられ、最後に決議文が朗読されて盛会の裡に閉会しました。
開会中の国会では憲法条文に改正規定がありながら、これまで具体的な条文の規定を怠って来た国会が、与野党8党の共同提案で法案を提出しており、審議の行方を注目しています。