日本学術会議シンポジウム=道州制 | 並木正芳オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 今朝は、地蔵尊の秋祭りと武州弓道大会を行ったり来たりしましたが、午後からは日本学術会議講堂を会場に開催された「日本学術会議公開シンポジウム=新たな統治機構改革=道州制をめぐって」に参加しました。


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 シンポジウムは、午後1時30分より、先ず主催者として、日本学術会議政治学委員会委員長・参議院議員の猪口邦子氏から開会の挨拶がありました。氏とは衆議院で議席を共にした知己でもあり、退出の際にはお声を掛けていただきました。

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 続いて第Ⅰ部の講演に移り、基調講演として、私も会員である「日本自治創造学会」の会長を務められたこともある中央大学の佐々木信夫教授が、「道州制と都市のあり方」と題する講演を、


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次に慶應義塾大学の土井丈朗教授が、「道州制と日本経済の今後」と題する基調講演を、


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道州制首長連合代表で、宮城県知事の村井嘉浩氏が、「東日本大震災と道州制」と題する特別講演を行われました。

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 小休憩の後、第Ⅱ部のパネルディスカッションが、三人の講演者に読売新聞の青山彰久編集委員を加えて首都大学東京の大杉覚教授がコーディネーターを務め、「新たな統治機構改革=道州制のゆくえ」と題して行われました。

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 講演は30分前後、パネルディスカッションは60分に質疑応答が15分ほどと時間が短かくて議論が深められなかったと思います。

 しかしながら、

明治半ばに形成された中央集権体制が硬直化し、国、都道府県、市町村、  

 出先機関と二重、三重行政が問題視され、コストでもスピードでも立ちいかなく  

 なってしまっていること。

②グローバル化が進む中での統治機構全体を「道州制」移行を視野に大改革

 する必要があること。

③来年以降、政府に道州制国民会議が設置され、道州制をめぐる国民的議論

 が活発になるであろうこと。

 こうした観点を踏まえて様々な角度から道州制に関する議論を先駆的に深める必要があると考えます。

 また、国から地方行政まで、お役所での評価は、失敗をしないという基準で出来ており、失敗をしないこと、すなわち、急がないこと。また先にやれば失敗もあるので、誰かがあるいはどこかの国で上手く行ったことを真似れば良い(失敗が無い)という慣習になって、いわゆる「お役所仕事」と言われている。

 明治政府以来のキャッチアップ型(西欧先進国に学び、追いつけという体制)志向であり、これまでの日本では良かったのですが、グローバル化して良くも悪くも世界的競争(メガコンペティション)の時代となっては、競争には勝てません。

 道州制の議論とともに、こうしたお役人の評価のあり方も変えていかないと少しスリム化しただけでは、日本経済の再生も含めた統治機構改革にはならないとも思います。