東日本大震災から一年 | 並木正芳オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 3月11日14時46分、「東日本大震災」から一年を迎えました。

 私も突如発生した今までに経験の無い横揺れを体験し、咄嗟に安全な場所に退避するとともに、横揺れなので震源地からは離れていると思われ、震源地はどこで、この揺れではたいへんな被害なのではと考えました。


 その後、テレビ画面で繰り返し伝えられる大津波が町を飲み込む惨状や原発が水素爆発する様子を見て身震いするほどでした。


 うろたえる官邸・内閣などの有様に、私が内閣府の防災も担当した政務官として、「東海・南海・東南海地震」などに備えて多くの機関とともに訓練して来たことが、全く活かされていないと忸怩たる思いでした。


 宮城県石巻市の大川小学校近くにボランティアとして駆けつけ、また石巻市の少年野球関係者に義援金をお届けしたりし、様々な経験談を伺ったり、被災地を案内したりもしていただきましたが、津波の中を流されて行く人を助けようとしても人の力では及ばないなどの「九死に一生を得た」体験は、言葉ではとうてい表し尽くせないと思いました。


 あれから一年、復興はおろか復旧さえおぼつかない状況に、今また忸怩たる思いです。


 現地に赴き、津波の来たところと津波から免れたところの「天国と地獄」のような違いや津波にあっても強固な建物は残っているなど津波対策が重点であること。


 また被災者にお年寄りが多く、ある意味では「進んでいた過疎が、災害により著しく促進された」とも考えられる事情、平地の少ない土地柄、水産業や水田農業などの低地を利用する産業が主であるなどからして、

 

 高台への住居の集団移転なども可能なところは進めるにしても、


 むしろ学校や公共施設の高台への移転、平地には防災ビルなど緊急避難施設の整備、津波からの高台への避難路などの整備を優先して早急に進めて行くことが必要と考えます。


 何よりも職が無ければ留まることが出来ない訳ですから、雇用確保のため水産業などの復活のために水産加工業や大小の漁船の購入への融資などの緊急対策を迅速に執行し、将来的には過疎化対策としての経済対策を、与野党無く「政治の責任」として復興に繋げて行くことが不可欠と考えます。


 犠牲になられた方々のご冥福と、今なお行方の知れない方の一日も早いお帰りを謹んでお祈り申し上げます。