2024.5.11 


  昨今、話題書籍の実写化・アニメ化がとても多いが、わたしはなるべく原作を読んでみることをオススメしたい。だんぜん映像作品<原作書籍派だ。 

一瞬の映像の中に群像劇らしい内面のコトバ・訴えや感情の機微などゆっくり1ページ1ページづつ噛み締めながら進めることで作品をより汲み取れるような感じがする。 


そして今日紹介したいマンガ「忘却バッテリー」

今話題のアニメ放送中のマンガ原作だ。記憶をなくした主人公キャッチャーがもう一人の主人公、相棒ピッチャーと共に弱小校で甲子園を目指していくというこの作品。 


はっきり言って、めちゃくちゃ面白い。

 特にすごいのはストーリーの振り幅が凄すぎ読者の感情もぐわんぐわんと乱されるのだ! 

高校野球の青春・群像劇だけでも面白いのにギャグも秀逸・・と思いきや球児たちのコンプレックスやSNS社会での球児への誹謗中傷、強豪校でのレギュラー入りできずに3年間腐ってしまった補欠選手の葛藤などニッチな部分をうまく表現している。 


我々一般人が見ることのないスポットライトに当たらず人知れず消えていった選手の苦悩などは正直知る由もなかった。 


特に注目のストーリー。甲子園を賭けた準決勝、主人公の要圭が試合中徐々に記憶を取り戻していき、記憶を封印するほどの苦悩葛藤を思い出し苦しむ描写。 


 わたしも緊張しながら夜通し読み耽ってしまった。こんな作品は本当に久しぶりだ。 


今の日本はTVをつけたら毎日大谷翔平のニュース。(それしか明るいニュースがなく物価高や円安のニュースばかりなのも問題だが)。それほど野球は我々日本人の生活に身近なモノになった。 

この作品は記憶喪失の主人公と一緒に野球常識の一歩先の情報をわかりやすく教えてもくれるのでもっと野球を詳しく知りたいという人にもオススメだ。 


 「忘却バッテリー」。気になった人は是非ジャンププラスで無料視聴できるのでみて欲しい。