namihei1946のブログ

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返事として、伝えることもできなければ、あの人が見るところに書くわけにもいかないのでここで自分だけ、この気持ちを吐露しておこうと思う。なんて卑怯なヤツ。気持ち悪い。

4限の授業が終わろうとしている時に、時刻を確認したら「16:03」を表示していたことを鮮明に覚えている。今日は少し愛想よく笑って、相槌を打ってみた。
「それ」が表示していた時刻は16:05だった。ああ、私が「今日は終わるのが早いな」なんて、徒労感に包まれていつも通り空っぽの頭で考えていた時に、あの人は私に思いを馳せて文を綴っていたのか。あの人が好きなコイケヤのポテトチップスを食べる手が止まった。

外に出ると、見える景色の色が違うんだ、最近は。あの人が、何百色とある色鉛筆で描いてくれたみたいなんだ。鮮やかな日常の風景を見る私の胸には、常に心地よく締め付けられた心臓があって、それはあの人の両手のひらに包まれて乗せられているみたい。

素敵な人に出会いたい、と呟いたことがある。季節はずれのサンタさんからのプレゼントとか言いたくないけどさ、くさいから。「日常の些細な出来事を、自分の生きる糧にしていけるひと」、「私の気付かないことに気付いて、驕ることなく教えてくれるひと」に出会いたいと何度言ってきたことか。

ああ、何て表現したらいいのかな。もうたくさん知ったことがある。「素敵」という言葉が好きだということ、綺麗な日本語が好きだということ、飾らない態度、ちゃんと自分を持ってるのに私に対しては優柔不断だってこと、そしてもっと心に響く体験を待ち遠しくしていること。でも、私もあの人のことがもっと知りたいんだよなあ。今日朝起きて一番に何を考えたのかとか、小説の一節からどんな思いを浮かばせたのかとか、どんな風に世界を見て、どんな音が好きで、どんな匂いに心を躍らせるのか・・・。

びっくりするなあ、人間の思考って。捨てたものじゃないな。辛くて、自我も、観念もめちゃくちゃにしてしまいたいと思ったこともあったけど、こうやって生きてる世界が愛おしくなることができる時が訪れるのなら、もうしばらくこのままでもいいかなって思ったよ。