自分に合う美容院というか、美容師さんを探すのって一苦労だ。
私は12年前に先輩の紹介で、2コ年上の美容師Hさんに出会ってからは
多少の浮気はしたものの、ずーーっとおまかせしていたので、あいまいな
言葉でイメージを伝えるだけで割と上手くいっていたのだけれど、遂に彼女も
昨年末に寿退職を迎えてしまい、美容院ジプシーをすることになってしまった。

大阪から上京してから3年、帰省した時は彼女にお願いするとして、余裕のない時に
東京で行く美容院は中々決まらなかった。やっぱせっかく上京したんだし、まずは
青山なんか攻めちゃったりして、話も面白いし何度か言ったのだけれど、「わざわざ」感が
募って飽きてしまい、次は自由が丘。ここで遂にHさんに近い、ニュアンスでイメージを
理解してくれる美容師さんに巡り合えたのだ。

でもね、問題はそこのサロン。割と大きいので週末なんかすっごい混雑していて、
予約したって長時間待たされるなんてのは当たり前。で、その待合スペースでは
一瞬手の空いたカラーリスト、スタイリスト、アシスタントに至るまで、常連を見つけては
「きゃー○○さーん、こんにちはー!!」「ごめんなさいねー、お待たせしちゃって・・・」
なんて座り込んで話している。常連にとっちゃそりゃ気持ちいいだろうさ。
それもお商売の一つ、お客さまを大切にしているんだと思う。でも右でも左でもそんな
和気藹々に挟まれて放ったらかしの一見者にしてみると、肩身が狭いこのかたない。

私は月に1回とか、必ず定期的に行く訳ではないし、仕方がないのはわかるんだけれど、
途中でもうちょっと気配りあっていいんじゃないの??ってくらいすごい差だったのよ!扱いが。
という訳でさして愛着も湧かず、今日は三軒茶屋の美容室にトライした。
元々似合うなら別にどんな髪型でもいいのよ、私。適当で、って大雑把な性格な上に、
何年も同じ担当で慣れてしまっていたので、最初に自分がどうしたいのか上手く
説明できなくて大変なんだけれど、担当してくれた女の子の親身な姿勢と、どことなく
標準語から外れたイントネーションに親しみを覚え、話もはずんで久しぶりに楽しく
過ごせた所だった。そこって、シャンプーからブローまで1人のスタイリストが全部
やってくれるのだけれど、おそらくそういう「適当にあしらわれない」安心感もあったのだろう。

実は「あいまいな希望を的確に理解してくれる人」って条件は二の次だったのかも。
しばらくはここに通いそうである。

あ、カットもブローも説明が丁寧だし上手だし、満足♪