前提として

①まずイナズマイレブンGOまで制作に携わっていたスタッフ(秋山さんから冨岡さんまで)を集める。

これがないとイナズマイレブン復活作として話になりません

 

そのうえでどう設定を描けばいいのか

 

まずアレスの天秤が無印からエイリアに分岐しなかった世界線であることを活かし

スタッフには気持ちとしては無印26話以降の空気感で行ってもらうこと

 

つまり全国に派遣されるサッカー強化委員の
雷門メンツはみんな円堂だったらどうするだろう
と考えたり、円堂に教えられたことを教えようとするはず

 

壁山ならイナズマ落としの時に学んだ「恐怖への克服方法」と

円堂が何度も実践してきた「不可能だって可能になる」理論ですよね

そして弱小上がりならではのチームプレイ、

チームワークの必要性と重要性も教えられるはずです

 


一人一人の力を合わせなくちゃ強くなれない
俺たちが守り
お前たちがつなぎ
あいつらが決める
俺たちの取る一点は全員で取る一点なんだ

ーby円堂守 アニメ4話-

 

 

豪炎寺や染岡のような本来なら交わるはずのなかった二人が協力することで

思いもよらない化学反応を引き起こしたり

そういった新世代と旧世代の才能をぶつけ合うことで生まれる革新的なエネルギーが

今の日本サッカーに求められているわけです

 

となると強化委員が行くべき学校とは
単体では強いけどチームプレイができておらず勝利をつかみ取れなかった
チーム間に不和が存在する学校ですよね

 

そして回収すべき要素はエイリア編で雷門が全国に

地上最強イレブンを集めに行ったこと

 

FFには様々な事情(+影山)によって出場しなかった学校があり

そういった学校を発掘し、本当の意味での日本一を目指し

個人としての力もレベルアップしつつ
指導者として力をつけ世界と戦える逸材を育て上げる・自分が成る

 

物語に深みを持たせる要素をいくらでも組み込めますよね

 

・全国優勝の雷門メンバーを歓迎する既存メンバーとそうでないやつとの対立

(最終的に和解して一つのチームとなる)

当然日本一ということでどのチームも基本的には歓迎の姿勢を取ります

ただ、中には「日本一って、スペインチームにボロ負けした奴らじゃねーか。そんなやつから教わることなんてなんもねーよ」みたいなキャラがいてもおかしくないし

むしろそういったキャラがいた方が物語が動かしやすいですよね

そういう反発されるキャラにも、不和を生み出すけど才能はスゴイやつを

強化委員がどうやって懐柔させていくのか どういう武器に変えるのかが

見どころになりますよね

その過程で元雷門メンバーたちは「円堂キャプテンはいつもこんな思いでチームをまとめていたのか」と「あの時こんな風に思っていたんだろうな」と

自身の過去を振り返る形でキャプテンの偉大さを知る

という展開も作れます

また、一度大敗を喫しているという状況は

「じゃあその教えっていみがあるの?結局世界で通用しなかったよね?」と

思われる原因にもなるので、単に強化委員を上から教える立場にさせない

そのキャラも含めてチームで成長するという新しいドラマを描くことにもつながります

 

つまりアレス本編開始前の1年間の空白について

チームを完成させ本戦大会で強豪校として

名をとどろかせるまでの過程をじっくり描く

そこから本編スタートで全く問題がない

 

 

・都合のいいルールの削除

スポンサードうんたらかんたらを追加するなら初戦で雷門を勝たせる必要があります

安易な初代オマージュをやる必要は皆無です

勝つことへの説得力と 1年前とは違うということ

強くなった強化委員込みのチーム相手にどれだけうまく戦えるか

伊那国雷門は全削除でも問題ないと思っています

FFIを見据えてリーグ戦にしたのはよかったと思うので

それは続投させてもいいと思います

ただし、実際のFFIはアジア予選までが勝ち抜き形式で

グループリーグになるのはヨーロッパの強豪が混じる本戦大会からなので

そこはどうなんだって話ではありますね

どちらにせよ負けても取り返しがつくというのは

緊張感を無駄に削ぐだけなので勝つか負けるかの生き残り重視

サバイバルの従来形式でいいと思います

もし負けさせるなら去年の優勝校だとかそういう帝国も使用した制度を使うとかです

 

パラレルワールドについて

イナズマイレブン2のパラレルである本作が求められる要素は以下の通りです

・エイリア学園

・吹雪兄弟

・円堂大介及び究極奥義

・影山関連、真・帝国、禁断の技

・桜咲木中と久遠

・全国5強(白恋・漫遊寺・大阪・陽花戸・沖縄)

 

ぶっちゃけ影山と円堂大介関連はすでに無印でやりきっているので

またやり直しても単なる焼き回しにしかなりません

(まあだからあんなに雑に扱ったのでしょうが)

つまり確実に持て余します。じゃあ初めからこの世界観で描くなという話ですね

 

ならばいっそ全く無関係の別キャラとして扱うか

存在しなかったことにするしかないという

そうなると無印の根幹にかかわってくるので円堂や鬼道の存在否定になりかねません

円堂大介は偉大なプレイヤーであり、そんな彼の台頭で追いやられた影山東吾も

帝国や雷門のルーツに必要不可欠な存在です

特にこの作品が「イナズマイレブン」を名乗るならば

初代イナズマイレブンの存在を軽視するわけにはいきません

ましてこの時代はちょうど彼らとも交流がギリギリ可能な時代なのですから

しかしイナズマイレブンの無念を晴らし、雷門が新しいイナズマイレブンとなる

物語もすでに終えています

そしてその力では世界に通用しないという現実も味わっており、

今更またイナズマイレブンに再帰するのもおかしいことになります

 

つまりものすごく難しいんですよね 一度キレイに終わった作品のパラレルって

 

ホント…制作は何を以って「売れる」とか「本当に面白い」

「復活作品としてすごくふさわしい」とか言えたんでしょうか

 

どれだけこれが難しいことかわかって言ってるんでしょうか

面白い物語を作るための時間はいくらでもあったはずなのに

「新しくストーリーを作る際に「もはや雷門は最強」であることが一番ネックになった」

とか的外れなことを言って挙句の果てに

「往年のファンは新主人公側と円堂側にどちらに思いを注げばいいのか戸惑ってしまう」

なんて理由で一度は制作が頓挫したっていう・・・

 

 

 

新主人公と円堂どちらに思いを注ぐかは我々視聴者の自由です

それに本当に素晴らしい作品を作っていれば視聴者はどちらにも思いを注いでくれます

そもそも新旧どちらに思いを注がれるかで作品の魅力や価値が決まってしまうと

本気で考えているんだとしたら愚かしすぎて話になりません

 

クロノストーンで中学生時代の円堂と天馬が登場しましたが

主人公は飽くまで天馬だったでしょう?

そこで旧作ファンが円堂を支持したら主人公を変えるんですか?変えないでしょう

物語の面白さと盛り上げに貢献こそすれ、どちらに思いを注がれるかわからないから

適当に描くなんてしなかったでしょう

主人公は新作のたった一人です 一人で十分なんです

旧作の主人公が見たい人は旧作を見ればいいんです

そして旧作主人公がどうこうする

物語はもう完全にきれいに一度完結しています

これ以上その主人公を軸に描かなければならない物語は存在しません

となると旧作キャラは飽くまでも新作を盛り上げるための

一時要素、ゲスト程度にとどめておくべきです

 

なので円堂を出しゃばらせる必要は全くありません

円堂(雷門)はもはや最強だのともてはやす必要もありません

円堂が最強なのは、最強でいられたのは主人公だったからです

必ず勝たなければならない主人公という立場と円堂の最後まであきらめないキャラクター性がかみ合っていたから最強と思われているだけです

そんなキャラと同一の世界線にするということは明確な差別化が求められるうえで

さらに旧作主人公を越えなければならないということです

ところがこれまでの旧作では円堂が主人公だったため

円堂が強くなるための、円堂を主人公たらしめるための要素が山ほどあるわけです

円堂守であれば究極奥義、祖父の教えから抜けて自分の力を開花させる、

死んだと思われていた祖父円堂大介と再会して戦うなどです

それらをすべて押しのけて新主人公が勝つのは極めて難しいです

 

円堂を敵として出すのは「ナシ」じゃないですが

それをやるにはかなりの条件をクリアする必要があります

少なくとも無印で起きたことを回収しておかなければなりません

さもなくばFFを地区予選レベルからもう一度やり直すか

どう考えても無印1の世界は影山、イナズマイレブン、円堂大介からは

切り離せないレベルで設定が癒着して、それが面白さの根幹につながっているので

結局エイリア編をなかったことにしてもその根本を無にすることはできないんですよ

 

無印1期の面白さが作品の下地にあるからこのアレスは成立するんです

イナズマイレブンの秘伝書を発見し、その教えを孫の円堂守が実践することで

大介やイナズマイレブンがかなえられなかった望みを、あの日の夢を果たす

現代にイナズマイレブン伝説を復活させた

それが物語の下地です

これをなかったことにするとそれはイナズマイレブンではなくなってしまいます

もしかしたら冨岡さんや秋山さんなら形を変えても

上記の下地に頼らない全く新しいイナズマイレブンを見せてくれるかもしれませんが

少なくとも素人には不可能です

下地を踏まえつつ新しい物語を再構築できた作品はイナズマイレブンGOしかありません

GOは10年後の物語で円堂たちは一線を退いた身だから

監督というチームを見守りつつも積極的には関わらない・関われないポジションに

収まることができたんです

それでもこれまでの成長は無になりません

無印という物語の下地があってそこから成長した監督としての、

一皮むけた大人としての彼らの姿が実現できるわけです

アレスをやるということはライトGOをやるとともに

エイリア学園襲来という歴史に大きく手を付けて新しい進化の可能性を占めすことです

アレスは世界編を踏まえるための1ステップだとして

本命がオリオン(世界編)ならば参考にすべきは3であり、

これをエイリアを経なかった場合どういう末路になるのかをしっかりと描く必要があります

また1からやってきた人が見届ける物語の終着点が3です

3は2と1の設定の癒着が非常にうまくいった好例です(影山の救済、円堂大介の生存、一之瀬のアメリカ)

 

そうなるとエイリア学園が来ないだけというのは

物語としては成立し得ないでしょう

下地を踏まえることと都合が悪いからなかったことにすることは全く別物です

これまでの物語で行ってきたことを無にせずに新しく描くには

成長した状態で登場させるのが理想です

アレスはその過程を描きつつ、新主人公も描く必要があります

となると尺はこれまでより長期なものになるか

この設定を土台からなかったことにして円堂たちが全く絡まないものにするしかありません

 

 

 

 

【趙金雲を消す】

というよりおふざけを消す。ですね

日野社長によれば

「しっかりとした修行シーンを描きたかったが、他にも描きたいドラマがあるので泣く泣く削っていたこと、一つ一つの試合をもう少ししっかり掘り下げたかったが、限られた尺の中でたくさんの選手たちを見せたいという気持ちがあり、そこがジレンマであった」

らしいのでその尺を削らざるを得ない要因である

妖怪ウォッチ逆輸入のくだらない・つまらない・不必要なギャグシーンを完全に削除してもらう必要があります

「汗をかいて大きくなろうともがく少年たちの姿を描かないと『イナズマ』ではないぞ」

おおいに結構です

社長肝入りのギャグを消して存分に大きくなろうともがく少年たちを描いてください

 

復活作品として相応しい内容、

大人っぽくシリアスなドラマに下劣な下ネタや

低俗なギャグ要員は全くもって不必要です

イナズマイレブンの魅力はそんなところにないし

そんなものがなくてもイナズマイレブンは十分面白いし回ります

 

そういったギャグ不要論のいわゆる負の側面だけでなく

正の側面からでも金雲は必要ないです

 

そもそも汗をかいて大きくなろうともがく少年たち

に趙金雲の一見おふざけトンチキ奇策は全くかみ合っていません

吉良瞳子、久遠道也、円堂大介、シャルル王太子、諸葛孔明、黒岩流星で

謎の多い監督+奇策に味を占めたのかもしれませんが一切不要です

どうも社長は選手の持つ可能性

説明不可能な底力(雷門の強さ)×説明可能な頭のいい奇策

が最強だと考えている節があります

はじめの一歩風に言うならば理性(サイエンス)と野生(バイオレンス)の

融合といったところでしょうか

可能性は雷門の本質的な強さではありません 要因のひとつではありますが

 

雷門魂の話をするなら円堂大介が実践した理論ともいえるでしょう

諦めなければ、最後までやり切れば、努力は決して裏切らない

仲間との絆を信じてお互いの違いを認め合うことができれば、

時には相手選手も巻き込んで友情の輪を広げれば

不可能だって可能になる 勝利の女神がほほ笑む

これは我々の世界でも応用可能な理論であり

真似してみたくなる、とても良い精神論であります

手の届きそうで意外と届かない 耳の痛い話題でもある

でもそこに視聴者は壁にぶつかって「出来ない」と苦難し

悩めるメンバーを自分と重ねて円堂の叱咤激励で救われるのではないでしょうか

これこそがイナズマイレブンに求められる要素なのではないでしょうか

なのでそもそもこういった強さは説明すべきものではないし

説明すると野暮になります

それに頭のいい奇策で勝つということはこういった精神論とは対極に位置する

ことなのでやはり混ぜるべきではありません

特に主人公サイドは雷門魂で最終的に勝利していくのですから

 

 

【過去作キャラに不要な改変を施さない】

必殺技シークエンスは概ね登場作品のまま

ザ・フェニックス(トライペガサス)はあの陣形だから完成が難しく、

だからこそ完成させたことが感動につながります

マジン・ザ・ハンドも円堂大介直伝の心臓に気をためる方式や

その完成秘話に意味があるからこそ変更してはいけません

たとえいかなる理由があろうともです

つまりアニメを軽視することなどありえない してはならない

 

アニメ軽視の問題についても

イナズマイレブンというコンテンツ自体アニメによって爆発的に広がったものであり

知名度も

アニメ>>>>>>>>>>>>>ゲーム

です

これは覆りようがありません

そもそもストーリー把握がプレイヤーの進行度依存で

お金が必要

入手方法も当時DSの中でもそれほど人気でもない中からの発掘であるゲーム版と

幅広い媒体であるテレビを利用し、誰でも気軽に視聴できるアニメ版とでは

知名度に天と地ほどの差があって当然です

これは決して私の個人的な主観などではありません

つまりアニメの方が下地でありイナズマイレブンの本流たる歴史です

 

 

吹雪士郎は原典のまま

DFの士郎、FWのアツヤのままです

アツヤの代名詞はエターナルブリザードです

わけのわからない熊殺し要素ではありません

そして吹雪兄弟は全国優勝した雷門に多大な影響を与えることができる人物です

アツヤのエターナルブリザードはあのゴッドノウズを止めた円堂のマジン・ザ・ハンドを破りうる可能性を秘めたジェミニ・世宇子クラスの領域に足を踏み入れているシュートです

日本が世界と戦うための修行期間としてこれ以上ない逸材のひとつです

特に吹雪兄弟のスピードには強化委員は驚きを隠せないでいなければいません

今作がエイリアが襲撃しないIFの世界であっても吹雪の実力そのものに変化はありません

雷門が地上最強のメンバー集めのために全国に巡ることが

今度は強化委員という形で実現したのですからあとは正史通りになっていなければなりません

そして順当に進化したなら染岡はワイバーンクラッシュを覚えている必要があります

 

 

地に足をつけて戦う・泥臭くを連呼するアフロディは本当のアフロディではありません

状況としてはアニメでいうダイヤモンドダスト戦の途中参加のような感じです

蛇足かつ不要なインパクト要素をプッシュしない

それをするならもう全く新しい必殺技を用意する必要があります

そもそもなぜ白恋はエターナルブリザードとウルフレジェンドを封印させられたのに

アフロディだけゴッドノウズを続投できたのでしょうか

正当な理由がないから意味が分かりません

 

順当に2を経ていれば覚えていたであろう過去作キャラのもろもろは以下の通りです

円堂・究極奥義 正義の鉄拳

豪炎寺・爆熱ストーム

吹雪・兄弟技のウルフレジェンド

染岡・ワイバーンクラッシュ、ワイバーンブリザード

鬼道・デスゾーン2

 

このうちスポットが当てられたのは

豪炎寺の爆熱ストームのみです

なぜ豪炎寺だけ優遇したのでしょうか

まあそんな制作しか真偽がわからないような情報はともかく

上記要素をオーバーライドなり今作の仕様で登場させる必要が

アレスの天秤にはありました

これが従来のファンが観たいものの一つです

 

 

強化委員を描くなら、アレスをエイリア無しのIFで展開するなら

・無印アニメをベースに作成し、そこを軽視したり蔑ろにしない

・それまでになかった要素を無理やり追加しない(壁山の左官職人キャラ、熊殺しアツヤ、過剰熱血砂木沼)

・要素を形だけのものにしない

 

旧作を活かすなら無印アニメの出来事はすべて経ている必要があり、

それを成長という形で自然に描写する

そうでないなら旧作の要素は一切排除して

完全に新作イナズマイレブンとして要素を確立させる

 

特にGOは旧作の要素を含みつつの新作だったので

円堂世代に依存しない完全な新作としてこの場合のアレスは差別化できると思います

 

ただ、そうなるとアレス最大の目玉であった「エイリアIF」が

完全に消滅することになります

 

とはいえ整合性のない展開を追加され、キャラと技の改悪を施され

尺を詰めるためのおふざけが投入されるくらいなら

全く切り離して作ったほうがよかったんじゃないかと思います

特にイナズマイレブンは一度自らの手でコンテンツとしての終焉を

正しい形で迎えているわけですから

 

私は未だに許せていません

こんなものが後の世にもイナズマイレブンと人々に認知されるこの事実が。

多くの動画作成者がイナズマイレブンを扱うにあたって

アレスの天秤やオリオンの刻印で登場した彼らの画像を使うことが。

つまり世間一般であんなものが「今の」イナズマイレブンだと

思われていることが腹ただしくてたまりません

 

 

英雄たちのヴィクトリーロード、

過去を穢すことなく全く新しいイナズマイレブンとして復活はできるのだろうか

 

無理だろうな秋山さんも冨岡さんもいないし