初めはよかったと感じていたものの後から段々と杜撰になり、

それに伴って途中途中で感じた違和感が肥大化していき、

最終的に拭いきれない不快感に繋がったアレスの天秤。

全てにおいて最低で最悪だったオリオンの刻印

 

なぜこれらの作品はイナズマイレブンの名前を冠していながら

このような見るに堪えない二次創作作品に成り下がってしまったのだろうか

 

大体3年ほど前に当ブログでは同じような記事を書いたものの

冷静になって見返してみると怒りに充ち溢れすぎて

イマイチ言いたかったことが不鮮明だったと改めて感じた

かといってあの記事はあの記事でぜひ見てほしいと思っているので

大きく更新したり消したりしたくはない

 

そこで今回新しく記事を作成するに至ったわけだ(またかよ)

自分なりに何がよくなくてどこを変えたらよかったのかをまとめてみたつもり

なので時間と精神に余裕のある聖人の方は見ていってください

 

 

ざっと大きく本作品の問題点を挙げるならば以下の通りだ


①必要なものと不必要なものの区別ができていない
②支離滅裂で突貫工事過ぎる脚本
③誠意を欠く行為

 

これらについて順を追って解説させていただこう。

 

 

 

 

【①必要なものと不必要なものの区別ができていない】について

 

端的に言えば

望まれていること望まれていないことの整理 である
望まれていること、つまり作品にとって必要な要素で
望まれていないものは不必要な要素だ

 

アレスの天秤とオリオンの刻印は

この要素の足し算引き算が絶望的に下手である


まず前提として必要なものと不必要なものについて語らせてもらおう

不必要なもの
・アンチ超次元描写


-格上相手にバンバン決まる通常シュート 頑なに使われない必殺技
-体力描写・負傷退場
-試合内外での暴力沙汰

 

主にデバフという側面でのアンチ超次元描写

真正面からの勝負を避けている アレスの天秤は特にそう

体力描写や主要キャラを目立たせるための負傷退場など

 

ちなみに通常シュートが決まるという流れは決勝戦まで続く

そう絶望感を煽った強敵王帝相手にも初ゴールはなんと意表を突いた通常シュート

すべてのキャラの格を台無しにする それが意味のない通常シュート

だから本戦大会は攻撃が全く通じない絶望感などは特にない

必ずシュートは雑な流れで決まる

しかもそれが決勝点になることはない 道中の過程で積み重なる不必要な点

そのせいで6-5や5-4などの点差がボコスカ起こるのが今作の特徴である。

この不必要な点と描写が無ければもっと試合内容を鮮明に描写できる

 

悪い意味で常識という檻に囚われている

仮にも「超次元」サッカーが売りの作品なのに

 

と思っていたら続編ではとんでもない非常識さでこの檻をぶち壊してきた

それが以下のものである

・オリオンにおける残虐極まりない暴力沙汰

 

オリオンの刻印を視聴したものはわかると思うが、

オリオンの刻印では相手選手が対戦相手を物理的に退場させよう

試合内外問わずあの手この手現実世界ならばまず犯罪にあたる行為を働いてくる

いうまでもなく倫理性を著しく欠いた非常識な行為であり

スポ根青春モノで売ってきたイナズマイレブンというタイトルでやるべきことではない
また、日本がそういった蛮行をやらないこともあって

間接的に現実世界における対戦相手国の名誉も棄損している

これは杞憂が過ぎるかもしれないが、昨今の国際事情などを鑑みれば

最悪の場合国際問題に発展しかねない愚行であるといえるだろう

いくらオリオン財団の命令だからといってやりすぎである


本来イナズマイレブンにおいて全く必要のない描写
サスペンス、選手生命を危険に晒す暴力沙汰、

品のないネタ、パロディ、犯人捜し、人狼

これらは不必要かつ追加すべきではない要素だといえるだろう

作品において不必要なリアル≒アンチ超次元

-不正発覚(調査不十分)

挙句指摘した側が退場においやられたり非難されたりするような理不尽さ
-権力者の力

月光エレクトロニクスのアレスプロジェクトの闇、

イリーナの力、オリオン財団の力、権力に抗えず潰されていく選手たち

 

いずれもイナズマイレブンというタイトルに関わらず

あらゆる作品においてやる必要がない非常識な理不尽さである

 

例えば一星を排除するにあたり

金雲監督が「疑わしきは罰せず 一星くんがまだ悪い人だと決まったわけではありませんから、手出しすることも許しません」などと言っている場面があるが

ここまでの過程で一星は

明確に味方選手の不利益になる行為を行なっている(敵チームとは異なる位置からのレーザー光照射)

鬼道にドーピング疑惑をかけた挙句「ドーピングに手を染める汚い選手」発言で無実の鬼道を貶めた

などを実行しており、それを見ておきながら悪い人だと決まったわけではない

というのはどう考えても不自然 非常識、おかしい

ちなみに明日人も明日人で実際にレーザー光照射を喰らった張本人であり、

一星の口から直接「邪魔者を消すことができました」と聞いており、

また上記の「鬼道がドーピングに手を染める汚い人だとは思わなかった」だの

仮に一星が犯人でなくとも仲間としても、いや人としても道徳意識が欠落した非常識な発言を行った事には変わらないはずなのに一向に一星を庇う。狂っているしおかしい

人間性に関して触れないにしても明日人にとって仲間である鬼道のことを

「邪魔者」呼ばわりした一星のことを「仲間」と認めているのは明らかにおかしいのだ

サッカーをしたい、サッカーを穢している

そう主張したいのならまず一星のプレーを見るべきである 

彼の行為は明らかに明日人の大好きなサッカーを穢しに穢しまくっている

この惨状を見てまだ「仲間」だとか「疑わしきは罰せず」とか言っているのであれば

本当におかしいので修正すべきである

 

灰崎やヒロト、鬼道の方がよほど正当性がある。

なのに一星を責めればその100倍返しくらいで反撃や擁護が飛んでくる 非常識な理不尽さだ

ちなみに円堂も「だって一星は仲間じゃないか」や「(一星が怪我をさせようとした件について)まだそうと決まったわけじゃない」と色々言っていたが、

一星の口から「鬼道は薬物に手を染める汚いやつ」という

しかも直前に円堂は鬼道はそんなことをするやつじゃないとまで言っているのに

この言葉を聞いてもまるで覚えていないのか都合のいい解釈をしているのか

その時は本当に聞こえていなかったのか、これでも一星を庇う

かつての仲間を侮辱され、実害が出ている選手もいる中、これなのだ

脳死状態でキャラを擁護している かなり無理筋に

 

さらにそれ以前に一星がオーストラリア戦の情報と称したデマを流した事実については

それ以上掘り下げられることなく流された

しかも勘違いからこうかもしれないという言い方をしたわけでもなく

オーストラリアの選手はこう!とはっきり言いきっている

たとえオリオンに加担して選手を故意に負傷させたことが事実ではなかったとしても

こっちは目撃者も証人もある程度いるれっきとした事実である

だがこの事実を証拠に一星を責めるような真似はしなかった

まあ責めたところで「なんのことですか」とか

その場しのぎの「すみません」で片づけられるだろうが、この一件とボール工作の件で

チームに十分な不信感を抱かせるには十分なはずである

しかしこれらはすべて無視されてチームとしては

 

暴力を加えようとする・事実を基に責めた灰崎やヒロトが悪人扱いである

 

そして庇った円堂もあっさりと無実の罪を着せられてチームを離脱

また円堂の説得内容も「サッカーのいいところはみんながいる 仲間がいる」というものだが、その仲間である豪炎寺と鬼道を消した・その手助けをした張本人である

一星の目の前で言うという説得力のかけらもないおかしい場面である

なお当の一星にとってイナズマジャパンは仲間でもなんでもなくむしろ敵なのでこの説得は馬の耳に念仏である 

この描写は一星の良心を揺れ動かすためのものだったと思われるがはっきり言って蛇足である

 

ちなみに豪炎寺、鬼道、円堂の3人がちょうど消えた段階で野坂が復活

そして彼ら以上にチームをまとめるという展開に

なおこれだけ非常識で理不尽なことをしている一星を

「受け入れる」のが正解というのが公式の回答なのだ

 

野坂合流後も一星は過去のトラウマに苛まれながらもバス爆破のスイッチを押した

(厳密にいうと初動で踏んだのは剛陣だがその後確認のために一度自らの手で押しているので押していないとは言えない)

もちろんバス爆破のリモコンは事前に野坂にすり替えられていたが、

人として超えてはいけない一線と最後の一押しを実行に移したことには変わりない

もう一度いうがこんな非常識な行動を起こした輩を

チームメンバーの名前に入っているから

の一点張りで仲間だと認めなければならないのだ

これを理不尽じゃないとどこまで言い切れるだろうか

 

そして物語後半に差し掛かってくると解決策さえ杜撰なものになっていく

特にイタリア戦で不正している相手と鏡合わせのようなプレイをして

相手選手に目を醒させようとする策を野坂が提案した時、明日人はわがままを言って猛反対する。

すでにブラジル戦で似たようなことはイキイキとやっていたというのに。

ちなみにブラジルの使徒がやってきたことは選手に直接触れて相手を無力化するやり方

イタリアは自身の限界を超えて筋肉を稼働させるサポーターの使用

どちらがチームにとって迷惑かな? なのに明日人はイタリアの方にキレていた

 

脚本家が記憶障害でも起こしているのかそれとも本当にストーリー制作が致命的だったのか

その際「じゃあ他に策はあるのか」と聞かれるも明日人は「そんなのわからない」

けど「やりたくない」「絶対やりたくない」と感情に身を任せた主張の一点張り。

 

しかもそれで通ってしまう

顧客(視聴者)が期待しているのはどう打ち崩すかなのに

その答えさえまともにない

 

Qこのままだと勝てないさぁどうする

Aそのまま俺たちは正々堂々戦おう

いやその正々堂々とやって今苦戦して問題が起きているんですが??

 

問題解決の答えに何一つなっていない これが不快その1

また、その後イタリアは命令に一度逆らうも結局権力に屈して自ら下した判断を取り下げ、また矯正器具をつける羽目になる

なんのためにそのサポーターを外したのか 勢いで口から言ってみただけ

なんの反旗を翻すための準備も策もない

だからあっさり服従するしかない 敵側も何の解決策にもなっていない行動しか取らない

 

そして今まで散々オリオンのせいで(家族を人質にされていたり支援を打ち切られたりする可能性があって)命令に逆らえないメンバーを見てきた明日人が放った言葉が

 

「なんで?」「どうして?」

 

だ。

なんでどうしてはこちらが言いたい台詞だ

イタリア、明日人どちらも子供

自分の発言に責任を伴うことが全くできていない 脚本的破滅 不快その2

 

次いでその後選手を傷つけないように明日人が提案した作戦が

なんとグリッドオメガ

グリッドオメガとは対戦相手を危険(棄権)に導く凶悪な必殺タクティクスだ。

もちろんこの後傷つけすぎないように、かつこれ以上無理をして試合続行をさせない程度に、ととってつけたような言い訳を挟んだがこの時点で視聴者は全員

「お前は何を言ってるんだ??」となったことだろう

なおその解決策であったグリッドオメガは敵に模倣され発動される前に

発動されるという はたから見れば完全にギャグ

 

毎回のように内外問わず攻撃性の強いやり方で

選手を無力化してくる組織を相手にするとこのような脚本的破滅を招くのである

一般的なアニメならばこのように支離滅裂な展開も起こらないし

必ず不正に対するカタルシスを入れてくる

ところが序盤に至っては傷つけられる仲間たちは放置

(実際豪炎寺は選手生命に関わる足を怪我させられしばらくの間復帰できなかった)

鬼道が間に合っていなければ円堂も大怪我を負っていた

坂野上に至っては足に実際怪我を負わされ血も流した

このような異常事態が起こっているにも関わらず監督は一切責任も負わず、チームにも何一つ知っていることを話さない

野坂が戻り一星の秘密の眼前に迫ってようやく真実を打ち明けるという体たらく

しかもこれらはすべて鬼道が事前に監督に問い詰めたもの

にも関わらずその時点ですべき回答は一切得られなかった

 

得られなかった結果チームを守ろうと動いた鬼道ただ1人だけが

チームを離脱。挙句監督たちは鬼道の方が無能であったかのような言い方をする

「今回ばかりは誤算だった」などではない

監督の役目は選手を守ること この基本的なイナズマイレブンにあった理念さえ喪失していることがここでお分かりいただけるだろう

あろうことか久遠でさえ選手に説明する必要はない と

情報の共有の一切を拒絶し、必ず試合に出さなければならない上に

積極的に妨害工作をしてくるメンバーをチームに入れて戦えといっているのだ

実質10人 ふざけるな

そうした事実の一切を棚に上げ

敵選手の正当な攻略法を模索しなければならない・していないと

目を逸らさせるのだ 既に試合にはなっていないのに

サッカーは11人でやるもの イナズマイレブンにあった最低限の理念さえ消失し

試合にならない異常状態なのに解決策は試合をしろ監督の指示は絶対と

的外れな回答ばかりが与えられる こんなものはもうサッカーでも作品でもない

 

そして巡り巡ってなぜ一星を入れなければならなかったのかを

オリオンのやり方を知ってもらうためと

彼の救済という雑な必要論と後付けで言い訳をした

それが明かされるのはこのような醜態をみた上で

なお視聴を継続するという選択を続けた者にだけだ

大抵はこの異常な物語展開を見て視聴を切るだろう

そうしてそこまで付き合ってもらった視聴者に対しても

イタリア戦・ブラジル戦のような脚本の雑さで更に攻撃するという誠意のなさ

恩を仇で返している これが不快その3

見るのも地獄なのに見続けても地獄という感想が生まれるのは

主にこのオリオンの刻印のせいである

 

ちなみにそんなオリオン財団そのものの存在意義に関しても

製作陣がマリクを通して回答している

 

自分たちは生きるために汚いことにも手を染めてきた

オリオンはそんな自分たちを救ってくれた

まともに生きることはいけないことなのか

 

一見正論っぽく言っているだけで

これらの意見には何一つ正当性がない

 

まずオリオンの使徒たちと財団の命令が

対戦相手の人生を破壊していることへの回答がない

生きることすら苦しかった人たちを助けたことと

相手の選手生命を破壊することは全く関係がない

 

なによりサッカーが二度とできなくなるかもしれないという恐怖

世界という晴れ舞台での活躍の場を奪われたという

選手にとってはもしかすると死ぬよりも辛い苦痛を能動的に与えている

という事実はこの作品がそのことについて最も深く

今まで描写してきたイナズマイレブンであるならそれくらいわかるはずである

 

監督の件といい、11人でやらないサッカーといい、これといい

この作品がイナズマイレブンの歴史を穢した偽物作品ということが
これでご理解していただけただろうか

 

自分たちさえ救われればそれで良い という自己本位な意見

しかもこれを救われた側であるマリクが言うだけ

使う側であるオリオンがこのように言っているわけではない

当のオリオンは目的達成できればそれでいい サッカーはただのビジネス要因

完全にただ利用されているだけ 搾取されているだけの弱者の意見に過ぎない

 

境遇の可哀想な子供達に言わせることで少しでもオリオンの過ちから

目を背けさせようとしているのかもしれないが完全に逆効果

むしろ無意味である

 

また綺麗事では生きていけない世界を見せつけることを創作に持ち出してはいけない

このマリクの意見を突き詰めていけば

 

自分たちは救われたい だからその組織の目的達成のためには

相手選手の生命を破壊することも厭わない

対策?そんなものはない けれどこうしていつか我慢していれば

オリオンが本来の姿を取り戻してあるべき支援組織へと戻ります

その目算?そんなものはない いつか戻るだろう

そのためにしていること? ありません

これからも命令を受けて相手選手の人生を破壊します

相手がそれに抵抗すればこちらはより恐ろしいことにも手を染めます

だって救われたいから

命令は間違っていると思います でも逆らえないので従ってもらいます

責任? 取りませんし取るつもりもありません

いずれやってくる不正のない世界のために今だけは犠牲になってください

 

ということになるのだ
明らかにおかしい 狂っている

不正が正当化される現状がおかしいと再三言っているのに
不正だけじゃないだの子供達を助けることがおかしいのかだの
見事なまでの論点のすり替え ストローマン戦法である

 

そしていざ自分の思い通りにならなければ即強硬手段
明日人がチームに加わらなければ眠らせてでも誘拐
ただの我儘 なんの正当性もない 最早会話する意思さえ見えない
明日人は相手の思惑も理解した上でその場を立ち去ろうとしたのに
それさえ受け入れてはもらえなかった
稚拙な言動 言葉も行動もすべてが薄っぺらい
オリオンにおいて誠意などかけらもない
怪我をさせた選手たちへのアフターケアもない

 

これらの不正な手段まみれの連中に対する対抗策は

①クラリオのように物理的な手法でチームから排除する

②真正面から不正を避けて試合結果を出す

③なるべく巻き込まれないように深く関わらない

のみである

 

こんなものはどう考えても創作の上で破綻している

物語を続けていくのになんの発展性も見えない

不必要な要素だといえよう

 

 

ちなみにこれらの不正を堂々とやってのけた一星には
家族(弟)を人質に取られていたから
命を救ってもらったから
支援金をもらえないから
家族を守るために悪人を演じるしかなかったから
などという言い訳が与えられたが
実は一星の方が弟でした、家族はもう死んでいました
という展開が追加されたので結局家族のためも
悪人を演じていたもすべて意味がわからない展開となった


・足し算引き算の致命的な間違い 欠陥


削るべき要素と取り入れるべき要素の判断が全くもってできていない

上記のように明らかに足すべきでないマイナスな要素もあれば

下記のように付け加えることで見るものを白けさせる駄要素もある

 

尺稼ぎの繰り返し要素(受け入れられていなくてもごり押しするやり方)

繰り返す必要がないほどやかましい要素
当作品において便宜上これを「日野節」と呼ぶことにする 他のサイトでは日野イズムなどとも呼ばれている

ウケていない要素のゴリ押し
悪ふざけの延長線

唐突な思いつきで脈絡なく挟まれる

空気を読まない無駄な突っ込み・一言多い余計な言葉

それが日野節である

・しつこいくだらないギャグ
天丼に無駄な尺を取らない・取るべきではない

作品を面白くするために入れるべきなのはこういったギャグ要素ではなく

足りないとされている部分である
ちなみにこれらはクロノストーンから顕著になった(ワンダバ監督・ベストイレブンアニメにおけるキャラ描写)
お約束不要な天丼の線引きを理解しておく必要がある
例)アレスでの金雲監督全般,オリオンのスコーリオ全般
ゴッドストライカー発言,剛陣のファイアレモネード,

台詞を喋っている間にボールを取られる(アニメ的タブー),
剛陣と砂木沼のレギュラー争い,
いちいち夏美に突っ込む剛陣、クルクル回転で吹き飛ぶ選手、
こっそり偵察をガン無視する円堂と明日人(言葉が理解できていない人間性の問題)、オーレ・デ・サンバのくだり、中国戦における「バッタじゃないキョンシーだ!」の不必要な否定、美濃道三の不快なヨイショ係の腰巾着、析谷のイナズマジャパンのサポーター兼〇〇兼〇〇の下り、剛陣のファイアレモネード・ライジングの修行背景

 

細かい繰り返しギャグ

求められていない・受け入れられていないのに要素要素で挟まってくるギャグシーン

まじめにすべき場面とふざけていい場面の区別がついていない

前提として空気がまるで読めていない それが日野節

・下ネタ
元々なかった メインターゲットである青少年に相応しくないし
成長したファンも望んでいない

・不必要な後付けと安易なキャラ設定 キャラをアホにする 「いじり」

 

キャラクターをアホにしているというのは大抵ギャグシーン扱いにしているときである

もちろんそれは既存キャラだけでなく新キャラに対してもそうである

天然、アホ、空気を読まない、自重しない、何かしらのキャラにはこのような要素が後付けで組み込まれている

 

-性格の悪いアツヤ 試合中に煽る←そんなキャラではなかった

新しく作るにしても全く付け加える必要のない個性でありマイナス点である


-砂木沼の熱血キャラ←悪ノリの代表例。ちなみに元をたどればベストイレブンのデザームへのいじりから始まっている 初登場の3も大概ではあるが

 

-ベストイレブンにおけるデザームいじり

よりによって砂木沼ではなくシリアスな方のデザーム。
マジレスをすれば面白いと思っているのだろうか??YouTubeなどのコメント欄では
面白いというような意見が随所に見受けられるがこのコメントをした人たちは

果たしてアレス・オリオンを見てどう感じたのだろうか

 

-アフロディにおける呼び名いじり アフロちゃん、アフロさん

無印でフツーにアフロディ呼びしてたのに今更これを弄りだす

全く面白くない

そして今度はオリオンの刻印で神弄りの方まで始め出した


-吉良ヒロト←まず年齢を合わせなければ同世代にできない。

←じゃあいっそ別キャラにしよう

←ついでに髪の毛も変えよう

 

それはもう吉良ヒロトではないのでは??

 

ただ名前を借りてるだけの別キャラ

PVでした一度きりの発言「ゴッドストライカー」を頑なにイジられる

 

-実況(王将)に対して熱くなる不必要な改変←仮にも公の場で大人として非常識 最低限のマナーとプロ意識すら喪失している

 

-壁山の無意味な壁発言連呼

そんなキャラではない

 

-鬼道の天然発言

 

実況が言った発言を繰り返す、不動に対する問題児発言(ジョークだも含む)、顔文字を読む

もっとも天然設定が後付けされたのは鬼道に限った話ではないのだが。


上っ面のみを理解して理解した気になっているだけ
公式が二次創作的なファンの悪ノリに付き合っている
ファンの「いじり」を見て公式がウケていると勘違いし

考えなしに投入した良い事例

 

なお、上記の描写は「誰か一人を非常識にして笑いものにする」という

不愉快なギャグにつながっている。制作陣はこれを以って「日常回」などと呼ぶこともあるという。

同社の他作品でいうと妖怪ウォッチあたりにこのギャグ手法は取られている

もちろんイナズマイレブンにとっては不必要な要素である



・改悪改変
エターナルブリザードのエの字もない熊殺しキャラ アツヤ
DFの士郎、FWのアツヤだったのに結局全員FW
ワイバーンクラッシュ、ワイバーンブリザード、

吹雪兄弟ならではのウルフレジェンドもない


ゴッドノウズインパクト←不要な追加しかもこれで世界までゴリ押す

おまけにインパクト系のネーミングはホワイトダブルインパクトと継続している

 

ヘブンズタイムは暗示←全くの不必要 なぜ追加したかもわからない設定

しかも暗示設定にしておきながらヘブンズタイム発動で発生する風によって

地雷原の正体を突き止めている 暗示で竜巻が起こるか??

安易に都合のよい設定を追加した結果、前後で齟齬が起こってしまう

考えもなしに不必要な要素を追加したらどうなるかのいい例だろう

適当なネーミング・設定
世界のチーム名 無敵のジャイアント 

これが本当にチーム名なのかと耳を疑う

まだバルセロナ・オーブのほうがマシだった

二つ名と本名の違いを理解していないのではないか


アレスから続く必殺技

「もっこり丘のモアイ」「もじゃキャッチ」「マカロニスパゲッティ」(さらにマカロニスパゲッティソース増量というふざけた進化版も)「バーニング・火の鳥」

「ツーマンデ・ゴラン」「みんなでキョンシー」「特攻バッファロートレイン」

「柔と剛」

 

※これらはすべてアレス・オリオンにおける必殺技およびタクティクスの名前です

さぁ果たして何人が違和感を覚えただろうか


イナズマイレブンにおいて必殺技はであり、

これを受け入れてもらえなければ話にならない 故に丁寧に仕上げる必要がある
見るに堪えないレベルのギャグにしてはいけない
伊那国雷門の生み出した必殺技も大半がギャグの延長

ダイヤモンドに対抗するためのダイヤモンド

パラレルになり円堂大介の教えから外れた円堂はただの馬鹿になってしまった

挙句もはや必殺技ですらない「曲がるダイヤモンドレイ」


その他絵的な意味での必殺技

 

飛ぶ系の技や合体系その他似たような打ち方の必殺技があまりにも多すぎる

元が飛んでいたファイアトルネードならともかく

差別化要素が少ない新ザ・フェニックスと星章デスゾーンや

トライアングルZ、皇帝ペンギン2号(オリジナルは地上で打っている)など

とにかく飛ぶ 不必要に空を飛ぶ マンネリ感が否めない映像的違和感

複数のオブジェクトが集まってひとつになる系統の技など



必要なもの

・キャラクターを最低限魅力的に描く
それにはキャラの背景とストーリーの噛み合いが必要不可欠である
現実にもいたらいいな こいついてほしいなと思えるような

辛い現実を生きていくうえで心の支えになるようなキャラ

見ることによって快感(不快じゃなくなる)キャラ

 

反対に不快になるようなキャラや発言は削除する

伊那国雷門でいえば奥入という眼鏡だ

これから当作品を視聴する方はぜひ彼の言動に目を向けてほしい

ことあるごとに神経を逆撫でしてくるような嫌味な発言が見えるはずである

 

そういった要素を深めるために欠かせないのが

(自分チーム以外も含む)チームメイトの関係性 絆 友情・努力・勝利

チームの問題点を解決するために必要なピースとなれる 

主人公チームと他校との関係性


明日人、灰崎、野坂の3主人公だけで完結しない

そしてそう決めて取り組んだ割にはオリオンではこの3人の絆など無いに等しい

アレスではサッカーというひとつのスポーツのもと、

この3人がつながってひとつの物語になったというのに

次作のオリオンではそれが活かされていない 

次への繋がりや発展性が見えない 実にもったいない

 

しかもここまでのお膳立てがあってなおこの3主人公も取り立てて主人公と呼べるほど魅力的な存在にはなっていない

或いは制作陣的には魅力的に見える描写をしていたつもりかもしれないが

上記の「不必要な要素」が多すぎるせいで台無しになっている

物語の尺を不必要な要素に割きすぎてこれらの主題が薄っぺらいものになっている

 


・魂と魂のぶつかる真剣勝負
おふざけの入る余地のない真面目な試合
 

互いに譲れない想いと想いの激突
それらは血のにじむような努力の末に成り立っている

 

そういった真剣勝負に欠かせないのが必殺技

イナズマイレブンをイナズマイレブンたらしめる、

超次元サッカーと呼ばれる所以となる作品の核であり肝
一目見てかっこいい・強そうだとわかる シンプルなネーミング

誰もが思わず真似したくなるような

くどすぎず薄すぎない 古めかしいようで懐かしい 絶妙なバランス


泥臭いとダサいは違う


ここを履き違えたからアレスやオリオンの必殺技は単なる「ダサい」という印象や

語感の悪いというマイナスイメージで終わってしまっている

 

 

・超次元サッカーの名に恥じないインフレした火力での殴り合い 総力戦

作品としてのインフレ
エイリア学園、世界や天使悪魔、化身、ミキシマックス、ソウルを廃止したのだから
描くべきは原点回帰した超次元サッカーバトル 力と力のぶつかり合い

世界の壁を その高みの、力の一端をリローデッドで見せたのだから

今度はそこに向かって突き進むインフレを見せるべきである

 

お誂え向きに必殺技のオーバライドなど

それまで3人しか参加できなかった必殺技を4人またはそれ以上の参加を可能にする
という既存の制限を取っ払うインフレの可能性を秘めた要素があったのだから

それを活かすべきであった





 

 

 

【②支離滅裂で突貫工事過ぎる脚本】について 

 

・ウケたらこう、こうしたらこう ネットや視聴者の反応に左右されすぎている
いちクリエイターとしては好ましくない
自分の信念を最後まで貫く力がない そしてその反応への対処も間違っている
根本がダメなのにそれを理解していない
つまり本質的な理解をまるでしていない


必殺技の扱いひとつとってもそう 

カウンタードライブはGOにおける木戸川のGK必殺技である

作品をきちんと視聴して理解していないから必殺技被りなんて起こる

自分にとってどうでもいいから、さして重要な事でないと思っていた

ということを白日の下に晒しただけであった

仮にどうでもいいとまでは思っていなかったにしても

作品に対して無関心であると言わざるを得ない


純粋なアニメーション作品としても失敗しているし
客層に向けたマネジメントとしても失敗している
結果として誰も得をしないプロジェクトになっている
もしウケを狙ってやったのではないのだとしたら
ただ単に作品にとって不要な要素なので削除する もしくは入れない必要がある

本質的な理解をしていないその最たる例がこれだ

 

完全に逆効果な過去作意識演出
・初代帝国戦リスペクト演出(1話星章戦)
・予選で借りを返す雷門

・毎度の如く対決を阻まれる青葉(GO)

・必殺技の命名キャラが眼鏡キャラ(目金)
・ぼろ負けする元最強チームとかつてのライバル(星章VS王帝)
・序盤主人公を苦しめたライバル(灰崎)が因縁の相手(野坂)との試合に際して仲間入り
・既存のキャプテンと主人公が最終戦前に入れ替わる(GO)

・王者のタクト(神のタクト)

・試合結果を支配するオリオン財団のやり方はまんまフィフスセクター

・風秋ヨネの存在(GO)

・入手できないオーストラリアの情報(イナズマイレブン3)
・シャイニングサタンの催眠術(尾刈斗)
・一星の多重人格統合(吹雪)
・雨宮太陽と思わしき人物の登場(GO)
・有能な影山崇拝(ギャラクシー)
・妙に落ち着いた円堂守(GOの円堂監督)
・兄弟のためにサッカーをする一星(GOの剣城兄弟)

・一星の人格統合(イナズマイレブン2におけるアツヤと士郎)
・スペインの必殺がまんま千羽山のシャインドライブ
・監督の命令で動いていたネイビーインベーダーは命令がないと動けなくなる。(御影専農)(軍隊チームの弱体化という側面を見れば月山国光)

・決勝リーグ進出は相手国チームの勝ち点次第(イナズマイレブン3)

・ゲストキャラありきのはずのカッパ描写(イナズマイレブン3)

・円堂守による洗脳暗示解除(描写的にイナズマイレブン2のラスト)

すべて偶然の一致で片づけるには無理がある

これらの要素からは
『とりあえず形に沿っておけばイナズマイレブンとして認めてくれるだろう』

という意識が見え透いている

 

なぜならこれらの要素には肝心な中身がまるで伴っていないからである

作品として苦しくなったら焼き回し しかも劣化
ウケたシリーズの似たような展開の擦り

散々過去の作品を否定するような言動をしておきながら

GOに遡ってまで過去の栄光にすがっている
アレスやオリオンは円堂世代シリーズとも天馬シリーズとも

設定・世界観・展開も何もかも違うので

そのシリーズでウケたやり方を模倣してもウケようがない


創作において沿うべき王道、最低限守るべき・取り入れるべきルールと

ウケた上澄みを完全に勘違いしているように思われる

これが当記事で再三語っている本質が見えていないという部分の裏付けだ


本質が見えているならばこのような

作品にとってデメリットにしかならない後付け的な描き方はしない


 

 

苦しくなったら雑語り 逃げの後付け、突貫工事

・安易にパラレルワールド設定に逃げない
○○がないのはパラレルだからで片づけない
視聴者がそのタイトルと謳い文句で期待していたのはその部分なのだから
適当に誤魔化したり整合性を取るための言い訳に使ったりしない
どっちつかずの設定にしない
都合が悪いことをパラレルのせいにしない
そして本作はパラレルですべてを誤魔化すには無理がある

過去作を活かしたいのか(円堂・エイリア世代)
完全オリジナルのパラレル(明日人・灰崎・野坂世代)にしたいのか 不明慮

完全オリジナルならそれ相応の進化を与える必要がある


またこの作品の前提は「エイリア学園がこなかったら」というパラレルで動いている
つまりは2以降の話にしか関われないはずなのに

明らかにそれ以前にまで手を加えている
ストーリーの構成的破綻

 

このパラレルという舞台設定が細かい部分の言い訳にしか活用されていない
必殺技のエフェクトが全部違う→パラレルだから
過去作と同名の必殺技がある→パラレルだから
円堂守が円堂大介の存在を忘れている→パラレルだから
影山との因縁→パラレルだから
ヘブンズタイムが催眠術→パラレルだから
リトルギガント→パラレルだから

切り出してみるとパラレルワールドという扱いが

物語にとっていかに都合の良いものかわかるだろう

 

パラレルは言い訳に使える便利な道具ではない

 

 

 

 

・取り入れるべき層との隔離

設定的には無印ベースだけど全く新しい物語を作りたい

これまでをすべてなかったことにしたい

過去の遺産を新しい物語を作る上での足枷にはしたくない

 

こういう思考があってはっきりと貫いたのならよかったのだが
アレスの天秤の前にあたるリローデッドでは
きちんとOPで旧作の必殺技描写(トライペガサス)
およびそれまであったアニメのシーンがちゃっかりアレス作画でリブートされているのだ
なかったことになどなっていなかった どころか過去作の層を取り入れる気満々なのである
これでただの演出の一貫やパラレルワールドだからは流石に無理がありすぎる
ファンサービスの一環なら最後までその層に向けた作品作りを貫くべきである
しかし制作の見てほしいであろう方向性と
それまで人気があったアニメ作品としてのイナズマイレブンは
設定以上に全く作風が異なる別作品であるため
アニメとしてのイナズマイレブンを期待して視聴した層は
その求められている描写が皆無な今作を見て落胆・もしくは違和感を覚える内容になってしまうのは必然のことだろう

 

過去の遺産に頼らないなら頼らないで新作を貫き

頼るならがっつり頼る(制作陣に過去作で活躍してくれた方々をチームに入れて)

じっくり、慎重に描写していくべきである

 

あれこれ手を出そうとして結局絞り切れていない

 



・旧作キャラを新キャラ(超主要キャラ)の踏み台にしない

星章を活かすために風丸帝国を踏み台にしたり
伊那国雷門を活かすためにFF各校出場チームを全敗させたり
王帝(野坂)と星章(灰崎)を魅せるために世宇子との試合を雑なものにしたり
野坂を輝かせるため鬼道や円堂を貶めたり
発展性の見えない意味のない雑な踏み台にしない

 

だがこういった踏み台にしたにも関わらず新キャラもうまく扱えてはいない

これで露呈したのは日野脚本ではうまくキャラを扱えないという事実である

新キャラだろうが旧キャラだろうが 踏み台があろうがなかろうが

良いものとして描写することはできない その実力が現役で活躍している脚本家や
その道のプロ、ストーリーテラーには及んでいないということだ

 

結局のところそうなってしまうのは真に作品にとって

必要なものが見えていないからである

 

先ほどから語った『必要なもの』こそイナズマイレブンという作品における

中身』なのだ
具の入っていない、中身のない上辺だけは出来の良いパンを

必死で空洞を広げながら作っていただけ

そしてその中身として求められる必要なものをすべて勘違いして

盛り込まれたのが『不必要なもの』なのだ

 


 

 

 

【③誠意を欠く行為】について

 

過去にした自分の発言を忘れている


大言壮語 

「復活作品としてすごくふさわしい内容になっている」

「一番面白いと言える自信がある」

「この作品は絶対に売れる」


何をどう見積もってその作品が売れると判断したのか、
何をどう以って好きになってもらえると思ったのか、
これまでの成功からくる自信とそれに伴う自己評価が高すぎる

 

・人気コンテンツを動かしているという自覚と責任がない

またこれまでの成功はそこ(アレス・オリオン制作時)に

いなかった人たちみんなが頑張って成し遂げたからできたものであって

すべてが原案である自分ー社長個人の手柄などでは断じてない


多くの人を動かす人気コンテンツを扱う一大プロジェクトで
明確な目的を持って先導するということは

そこに関わる自分以外のすべての人の責任を持たなければならない
それを背負う覚悟がなければならない

成功であれ 失敗であれ 真摯に受け入れなければならない
個人の私的な目的で安易に動かしてはならない


だって自分一人では作品を作れないんだから

 

優秀なクリエイターたちを不採用にしたのなら

自分はそれ以上のものを作成し提供することに努めなければならない
そうでないと筋が通らない ただの職権乱用および私怨であり商品の私的利用である

 

これらを鑑みると社長が作り出した

アレスの天秤およびオリオンの刻印の制作現場には一切の正当性がない

 

好き放題が許されるのは誰にも迷惑がかからない自分一人だけの力で

ゼロからプロジェクトを作り上げたときだけである

「ファンのため」「みんなのため」など

もっともらしい理由を大義名分に好き放題制作してはならない

そう謳っておきながらファンが望まないものを作り続ける行為は

自己満足の倒錯であり作品を玩具に自己投影した歪んだ愛である

 

 

・過去の発言と矛盾する内容と作品に対する理解度

 

旧作と比べてキャラクターの頭身が上がっているのが特徴的で、これは本作が大人っぽくシリアスなドラマが展開されることや、幅広い層に観てほしいという日野の判断であり、特に野坂は、今回の頭身じゃないと表現するのが難しいと思います」と述べている(Wiki君より一部抜粋)

 

ほほう

はいイナズマイレブン無印および2驚異の侵略者編

でこれより高い頭身にした理由が

これより大人っぽくシリアスなドラマが展開されるからと申しましたよね?

 

ありましたか?

妹と二人だけに取り残され、唯一残った希望がサッカーだった鬼道兄妹

家族全員雪崩によって失った吹雪士郎、

地上最強メンバーとの実力差に悩み、

もがき苦しみ、入院までさせられて力不足に四苦八苦し

その末にエイリア石の力に魅入られた元仲間たち

無敵の学校だと思われていたのにより強大な相手を前にし

病院送りになるほどの屈辱的な敗北を喫し、

そのために禁断の技と力にすがってしまった佐久間、源田

そして彼らにとって先を行く光であった鬼道との関係性

焦燥、嫉妬、力への渇望 仲間意識との交錯

サッカーを続けたいのに本気のサッカーをすればサッカーのすべてを失うかもしれない
支配の恐怖と戦いながら腐敗していく大好きなサッカーを

目の前で見せつけられていったGO雷門および神童
幼いころの過ちからかけがえのない家族の選手生命と人生を台無しにしてしまった
その贖罪のために自らのサッカーを裏切ってまで自分を騙してまで医療費のために
フィフスに尽くした剣城

 

それらを押しのけてまで描いたアレス・オリオンにありましたか?

これらを超える大人向けでシリアスなドラマ

 

せいぜい野坂が命をかけて悪と戦ったということくらいでしょう

家族が目の前で死んだくらいで

幼馴染の人生を破壊されたくらいで

自分の余命がわずかだと宣告されたことで

無印・GOより不幸ということはありえないし不幸であれば大人っぽくシリアスな物語になるというわけでもない

 

よって頭身を高くすることへの理由にはならない 不適当だといえるだろう

だってこれまでにもっとシリアスで濃厚な物語を描いているけど

頭身は変わっていないんですから

つまりあの頭身でもシリアスで大人向けな物語をつくることができる

という紛れもない裏付けになってしまっているのだ

 

そもそも「大人っぽく」「シリアスな」とは何を指すのか。

子供には少々小難しい話、つい背伸びしてみたくなるような物語

真剣に描くから、決して茶化されることのない重々しい物語

それを円堂や天馬たち「仲間」と出会うことで乗り越えていける または

乗り越えていくための力にできる 明日を生きる糧となるような

そんな物語だ それが本当の大人っぽくてシリアスな物語だ

 

サッカーは楽しいからサッカーやろうぜ

余計なことをフィールドに持ち込むな とにかく楽しいサッカー

サッカーが楽しければ辛い明日も生きていける

などを主張し続けていたアレスの天秤・オリオンの刻印を

大人っぽくシリアスな物語と呼ぶのは大きな疑問符が浮かぶことだろう

 

視聴者が惹かれてやまなかったのは

キャラクターたちの本気の「生き様」ではないだろうか

それこそが最も重要なイナズマイレブンの作品としての中身ではないだろうか

 

設定だけを事前に練っても、解決策の見えない問題を投げるだけ投げかけて

筋の通らない=理解の得られにくい回答をキャラクターに喋らせても

それは中身を作ったということにならない

本当の意味でイナズマイレブンと呼べる作品にはならない

 

 


日野によると、パラレルワールドにしたのは、これまでのファンに観たいと思えるものを作りたいと考えた一方で、新しく作るには『イナズマイレブン』を知らない子たちが観て分からないものにしたくなかったといい、両者が納得して面白いと思えるものをじっくりと考えた結果、パラレルワールドという設定にたどり着いたという

(Wiki君より一部抜粋)

 

本当にそうか??

本当に視聴者が納得して面白いと思えるものをじっくり考えているのか??

考えたうえで上記の惨状に至ったのか?

 

とこのように自分の行った(もしくは書いた)発言に

一切責任も取っていないし作品に対して理解もしていないし

中身が伴わない薄っぺらい説得力に欠けるものになっているのだ

これが信頼を失うということ

 

 

・過去作をないがしろにする言動・安易なGOアンチ

アレス時空はエイリア学園がこなかった

ということはそれに伴い豪炎寺が沖縄に修行しに来ることもないのだ

するとあの松風天馬という少年は救われないことになるのだが

その際の日野氏の発言がこれだ

 

「天馬は死にましたよ(ヘラヘラ)」

 

これを担当声優の前でヘラヘラと言えるメンタルがおぞましい。

声優や旧作ファンが聞きたかった回答はそんなものじゃないだろう

 

歴史改変を受けてもそう簡単にはサッカーのことをあきらめたりしない

天馬のことですからきっとどこかで元気にサッカーしてますよ

それこそパラレルワールドなのでファンの皆様には、

もしかしたらあの事故は起きなかったかもしれない

と考えてくれてもかまいません なにしろムゲンに可能性がありますからね(笑)

 

最大限譲歩してこれくらいの回答であるべきだろう

またこれに対してもちょっとでも炎上だの自身にとって都合が悪くなったら

「冗談のつもり」と発言の撤回を求める非常識さ

自身の軽率な発言とシリーズにおけるストーリーの知識不足(アルファによれば死んではいない全治数か月)に対する責任の取り方すらまともにできていない

その非常識さがこのイナズマイレブンアレスの天秤・オリオンの刻印という作品に

実によく表れているとお思いになられないだろうか

 

なおこれだけ雑な扱いをした天馬は未登場でありながら幼い雨宮太陽を登場させるという(クレジットにもしっかりと名前が記載されている)ファンの神経を逆撫でる行為

GOをなかったことにしたいのかしたくないのかはっきりすべきである

 

また、三国太一と海原のりかを比較してあろうことか三国の方を公式で貶める暴挙に出ている

作品をしっかりと視聴したファンならわかると思うが

三国太一はクソ雑魚でもなければザルキーパーでもない

栄都戦の八百長や化身使いのシュートを止められなかったものだけをまとめて

見た一般視聴者やネット民がネタにしただけで実際は

 

・雪村のパンサーブリザードをアシスト無しでしっかり止めている(雪村は化身も使えるエース級のストライカー)

・ドラゴンリンク戦では怒涛の化身によるシュートを化身無しで止めて失点無し(後に化身使いである信助のマジン・ザ・ハンドでは失点している)

・究極の絆グリフォンではシュウと白竜の二人技ゼロマグナムを無頼ハンドでDFによるサポート無しでしっかり止めている

・アニオリだがクロノストーンでは真ゴッドハンドXを習得し、フェーダの化身シュートヘヴィアクアランスをDFのサポート無しで完全に止めている

そのゴッドハンドX初お披露目ではムゲン牢獄で再特訓したダーナのプラズマボールを完璧に止めている(ムゲン牢獄前のエイナムのプラズマボールでさえ信助の化身では止められなかった 描写からいえばその時の化身信助より完全にラグナロク三国の方が上)

という雷門のゴールを守る守護神に相応しいしっかりとした力と活躍を見せており

全国どころか世界だって狙えるほどの器である

にもかかわらずこういった活躍シーンには一切目もくれず

一部の視聴者と共に「三国はザル。円堂は神」などという謎の風潮にのまれまだのりかの方が上だという発言をした

最低限のりかと同格とまで言ったならともかく完全に三国を下に見る発言だった

上記の活躍をいわゆる演出補正・脚本の粗と言ってしまえばそれまでだが

それならのりかのセーブにだって同じことが言えるはずである

三国のセーブは演出補正でのりかのだけ実力なんて

そっちの方がよほど筋の通らない都合のいい言い訳である

 

新しいキャラがザルだと言われて三国の失点をやり玉に挙げるのは筋違いである

そもそもその議題にあがるゴールキーパーのザル化も

ゴールキーパーがザルになるようなストーリー構成がおかしいと言っているのであって

よりひどいゴールキーパーがいるからセーフでも

ゴールキーパーはそもそもザルと言うことでもない

1点の重みが毛ほどもない

そんなアレスのおかしな惨状を見て苦言を呈している それだけである

 

 

・自分の強みを理解していないのに不相応な立場に出ようとする

日野社長には日野社長の強みがあり

作品に携わるイラストレーターにはイラストレーターとしての強みがある

互いの強みが互いの領分を浸食せずに活かし切れた場合

コンテンツとしての成功や人を動かす作品が出来上がっていく

 

しかし慣れない制作現場に出張り、挙句先の見えない見切り発車的な制作が

深刻な作画崩壊を生み出したり、修正不可能なレベルでの

脚本的破綻を引き起こしてしまっている

 

アレスの天秤という物語、全26話の2クールで本当に片が付くのか

ワールドカップの開催は制作に関係があったのだろうか

アニメーターたちに十分な時間を提供してあげることはできなかったのだろうか

本当にそれらの利点と比べたうえで話題性に乗っかることが重要だと

本気でそう思ったのだろうか 十分な整合性と正当性は果たしてあったのだろうか

 

分相応をわきまえていなかった結果あらゆる自分にとって

「できなかったこと」「強みではなかったこと」が

作品のクオリティという形でしわ寄せのように襲い掛かってきたのではないだろうか

 

確かにイナズマイレブンはこれまで話題性にも乗っかった作りをしていたし

世界編を被せることで現実とリンクさせるというのも間違ってはいないだろう

だがそれには間に合わずゲーム制作も滞り、アレスをなんとかねじ込み

世界編オリオンへ結ぶための繋ぎにしかしなかった そしてそのオリオンも駄作と

結局温めに温めて復活を待ったプロジェクトはかなり急ごしらえの突貫工事コンテンツ

無計画極まりないものだったということになる

 

1人の無計画さが全員の本来あるべき「強み」を潰してしまい

結果、不変のキャラクターデザインという要素だけが

唯一の強みとして浮いてしまったのではないか

 

またイレブンバンドの扱いもオリオンの刻印を最後まで視聴したものなら分かると思うが、

ほとんどがオリオン財団の犯罪や卑怯なプレイのためにしか使われていない

これを見て誰が購買意欲をそそられるだろうか

誰があんなもの身につけたいと思うだろうか

ゲーム連動がウリなのにいつまで経ってもそのゲームを出さず(2023年時点)

不正の道具に利用された商品など買った層、それを作った層に

申し訳ないと思う気持ちはないのだろうか

できるべきこと、示すべき誠意は一切見せずに

ゲーム制作の遅延は自分たちの責任ではなく

受け入れてくれると思ったのに批判したファンのせい

 

これが看板作品を背負い新規プロジェクトを発足し

各人やメーカー、企業を振り回した社長の言葉なのだろうか

これらの言動に言葉以上の「誠意」がどこにあるのだろうか



・コンテンツを与えられる側であるファンに対する誠意のなさ
GOシリーズを勝手に黒歴史扱いをしたり
過去改変をしたりなかったことにしたりなど

これまでは自分の思う通りにならなかった作品だから

これからは思い通りにしよう

 

で、なった結果が創作物としてはあまりにもお粗末なものであった

リブート作品でありながら元となった作品の本質を実は理解していなかった

という確固たる証拠につながっている



雑に作る これらはアレス・オリオンにおける作風であり作品の根本である
・得失点のシーンでしかピンチ・チャンスを描けない
・畳み切れなくなってきたら適当な点差や展開で強引に切り上げる(結果は伊那国の勝利)
・裏で行われる試合はバッサリカット。しかも主人公サイドの試合なのだが3主人公という言い訳があることによって丁寧に描写しない
つまり視聴者目線で応援すべきチームを明確にできていない
・退場させたくなったらすぐに退場 その後のフォローも特にない
・設定と作品がかみ合っていない だから簡単に齟齬が生じる

・展開の前後が整合性の取れない 意味不明なライブ感で挟み込む演出

・言いそうなことをなんとなくで喋らせるキャラクター人形劇
・あれも採用これも採用で飽和状態になったイナズマジャパン
・盛り込んだ結果扱いきれなくなる(そして上記の切り上げに戻る)
・雑なセリフ回し(「過去最高の試合」発言、あいつはすごいだの認める発言。中身が伴っていないからなんの説得力もない)

・頻繁に挟まれる回想シーンとその繰り返し
・(脚本的に)都合のいいストーリー・展開・設定
(アディショナルタイム、FFIルール、得失点差)

・サプライズ重視で整合性ガン無視の逆張り制作

(意地でも視聴者に予想させないためにトンチキ展開にする・もしくは露骨に勘違いさせようとするミスリード描写を頻発する)

・イタリア戦前ラストリゾートなら研究しようがないと言っておきながら試合後半で豪炎寺版ラストリゾートは研究されているという矛盾。おまけに怪我をした灰崎まで参加させる無理筋。研究と学習要素は後半に持ってきたくせにいきなりそれでとってつけたように苦戦し始める

・話題ずらし、論点そらし、問題のすり替え

触れられると(作劇的に)困る要素に関してはいかなる疑問も抗議も受け付けないし、答えない(答えられない)。

Qじゃあそのことについて触れないような物語作りはできないのか

Aできない

不都合なことからは全く別の話題を提供して本題から目をそらす

ex)オリオン財団はビジネス存続のために選手を怪我させます。でも子供たちを救っている素晴らしい組織としての一面もあります。簡単になくすべきでしょうか?

ex)一星くんはオリオンの使徒かもしれません。でも彼は兄弟のために仕方なく財団に従っているだけで悪者ではありません!なので彼を排除するのはやめましょう!

 

Qチームがけがをさせられてしまう事実について
A大事に至らなかったからいい

(けがをさせられた)本人が深刻にしてないのだからいい

<怪我をさせられることについては無視>
排除はできないので他の手段を考えて下さい
なお当の一星くんには何も言いません 対戦相手にも審判にもどうにもできません

Q内部から不正をしかけてくるものがいて指示も聞かないので実質10人で戦わなければなりません。この状況は異常です

A試合に集中しろ 敵はこれまでになく強い相手だ※なお敵も11人全員で試合中不正をしてくるものとする

<試合にならないという事実を味方の対策不足と怠慢の問題とすり替える>

仲間の主張「一星は不正な手段で鬼道を追い出した 味方ではない」
これに対しての答え「一星は仲間でありチームメイト」

Qでは一星が仲間であるという論拠は?仲間であると信じるに足るものは?

A仲間だからです仲間は敵ではありませんので仲間です

<敵である根拠も証拠も実害も出ているのにすべて無視の感情論>

 


書きたいものをそのまま書きなぐったような作品 作品に対する誠意がない

雑に作っているから対処法も雑

例えば2分の1にしよう!という目的があってそれをするために多くの要素を削除し

強引に2分の1に何とかしてみせたとしよう

それは「2分の1にする」という当初の目的こそ達成しているが

失ったものに対して何のフォローも入っていない

目的をただただ達成することしか頭に入っていないのだ

ここで考えるべきなのは「絶対に2分の1にする」ことではなく

「なぜ2分の1にしなければならないのか」ということであり

それに関する対策などを考案し、最終的に正しい結論を出すことである

 

これら脚本的粗や雑さを日野さんの責任にすべて押し付けるつもりはないが

上記にあった雑なキャラいじりと安易なセリフ回しや脚本的欠陥が

目立つアレス・オリオンの悪いところすべて詰め込んだ

作品「イナズマイレブン Reloaded」は案の定日野脚本である

 

これはアレスが始まる前の、そして旧作ファンも期待している

大事な前日譚第0話ともいうべき内容なのに

・中身のない会話劇

・繰り返しの必要がない要素(おそらく尺稼ぎ)

・不必要な改変

とこれまでのことすべてがこの1話20数分に詰まっている

しかも放送に合わせて突貫工事にならざるを得なかったオリオンと違い、

アレスやその前日譚には制作に十分な時間があったというのにコレだから

救いようがない いくら時間をもらっても中身(日野脚本の悪いところ)が

一切改善されていないからこの先何を作ってもダメなのだ

 

これを見た当時の違和感はあった

だが誰もがそのことを責めてはいなかった

皆酔っていたのだ 新しいイナズマイレブンの発表と復活に

きっと面白いイナズマイレブンが待っていると期待していたから

その違和感から目を背けていたのだ

ところがこれが遅効性の猛毒だった

これが冒頭で述べたアレスの最初の違和感が徐々に肥大化して

受け入れられなくなるという話の根本につながる

それはそうだ だってこの0話から既に破綻していたんだから

ちなみに不快指数でいえばこれと同様くらいかつ

違和感を与えた例のアウターコード(つんつん祭り、袴田)も

ぜんぶ日野監修・脚本。勘弁してくれ


これら③の雑な根本、つまり「」に「日野節」を加えたり、

ネットやファンの反応を見て突貫工事的に埋めた割増日野節を含む「改善策」が

結果として②のように支離滅裂な作品となる
さらにここに「ウケると思って」追加した上記の不必要な要素が

交わって最悪の作品が出来上がる それがアレスの天秤とオリオンの刻印だ

ファンが感じた違和感と制作とのギャップが、不和がこのような
消すこともできない忌むべき黒歴史を生んでしまった

 

 

結局作品として

一次創作(アレスの天秤・オリオンの刻印)としても

二次創作(イナズマイレブン)としても失敗していると言っても過言ではないだろう

 

どの層に向けて発信しているのかさえ分からない

青少年層も、成長したファンも、これに携わった声優さんも、アニメーターも、

社長以外は誰も幸せにならない作品であったことがお分かりいただけただろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局アレス・オリオンを通して何を伝えたかったのか・そのテーマ

毒親
野坂(ネグレクト)
フロイ兄弟(洗脳教育)

 

支配者と被支配層

不幸や貧困の中にいて優秀な存在(中国、ブラジル、その他オリオンの支援を受けた子供たち)

 

裕福であることだけが幸せではない

不幸な事があってもよりよい明日がやってくる

生きること進むことをあきらめなければ

 

しかし一番不幸な人間はこれをイナズマイレブンのシリーズとして加えられた

および提供されたファンの方だろう

 

これから大きくなっていく子供たちが何らかの形で視聴したこれを

イナズマイレブンであると、イナズマイレブンのすべてだと思ってしまわないことを

切に祈るばかりである