自信とも呼べぬ程の力をつけ
先を見ようと顔を上げれば
黒くもやもやとしたものが現れ
視界を塞ぎ前へ進むことを許さない
思い上がるなと
現実という名の悪魔が囁き
私の僅かな力はたちまち奪われてゆく
あっという間に暗雲に覆われた
美しい空を見ようとしたばかりに
晴れていても見上げてはいけない
明るいはずのない世界で
私は幻想を見ていたのだ
しかし私は生きていて
立ち上がらずにはいられない
自らを慰め再び歩き出すのだ
いつかこのループを抜け出したい
だがそれには己以外の力が必要だ
その確信が強く私の首を絞めている