涙の季節来週から来月半ばにかけてが勝負だが、もう足掻く力も残っていない泥水を飲み 溺れながらここまで流されてきたのだからなるようになれという気持ち辿り着く場所が暗黒でないことを願う年齢のせいか 春の陽気のせいか最近とても涙脆い泣いてばかりのような気がするけれど、人前で泣くことはない君の涙も泣き顔も想像できないそう漏らした彼の声は少し寂しげだったいつかあの人の胸で思い切り泣きたい