よるになく帰路の途中神社の縁日を通りすがる浴衣姿が胸に痛い提灯の眩しさに一瞬眩む音のない残像さえも賑やか玄関先にいた野良猫が「にゃあ」と鳴いたおかえりと云ったのか元気だせよと云ったのか哀れむような目に見えたのはきっと気のせい都合よく励まされたのだと思うことにする