暗闇 真っ黒に塗り潰したい 今夜も僕はそう思った みんな一つになって 始まりも終わりもなく 流れる時間も光もない そんな世界を願ったんだ それなのに やっぱり今夜も僕の手は 何もできずにただ震えている 罪もない人の景色を 黒で塗り潰すことなんてできない か弱く微笑みながら僕は 祈るように震える手を組み合わせ 静かに目をとじる そこには僕だけの黒が広がっている