時代 | 雨音..日々綴ル...

雨音..日々綴ル...

頭 の 中 に 彷 徨 う 言 葉 た ち 。 徒 然 な る 想 い を 曝 け 出 す...わ た し の 居 場 所


この間、図書館で本を選んでいるとき


ランドセルを背負った女の子二人の会話が聞こえてきた。


「これ、おもしろいよ」と一人が勧めていたので、


赤毛のアンとかズッコケ三人組とか


そのようなものだろうと手元を覗いてみたら、


太宰治だった…。


「ホントおもしろいんだよね、ハマるから」だそうだ。


感心してしまった。


あの女の子が人間失格を…と


感慨深い気持ちにさせられた。



自分の小学時代では考えられない。


人間の質が違うのだろうな。



でも、いいのさ。


あの有名な童謡詩人も言ってたものね、


「みんなちがって みんないい」って。






そういえば、本の貸し借りが


全て自動貸出返却機に変わった。


今まで司書の方がいたカウンターは


ほとんど無くなって、


銀行のATMのように機会が並んでいるだけ。


世の中どんどん人と接することなく


暮らしていけるようになっていく。


背表紙の裏に


手書きのカードが入っていた頃が懐かしい。


ジブリの「耳をすませば」を思い出す。






みんな変わっていく。


世も人も、なにもかも。