戸惑い 人の波に流れていたら、 突然おばさま二人に呼び止められた。 手袋でも落として拾ってくれたのかと振り返ったら、 単に道を聞かれただけだった。 何故わざわざ自分を選んだのだ。 元気なおばさま方に気圧されながら、 眠ったままの頭に?が彷徨った。 理解できないことは限りなく存在する。 公園のベンチで相席してきたり、 そこまでくると相手のメンタルの強靭さに、 動揺どころか完全に混乱する。 自分から戸惑いの感情を消してくれたら、 ほとんどの時間を無心で過ごせる気がする。