触逃し 久しぶりに雨が降った、、、らしい。 全く気付かなかった。 濡れた街は凍ることなく乾いた。 湿り気の残る空気を胸一杯に吸い込んだ。 心までは届かない。 少し目が潤んだ。 江戸川乱歩を読んでいる。 やっぱり すごい おどろおどろしさが堪らない。 古い言回しが余計に不気味で、 頭の中で読む声までも 怪しげな男のものに聴こえてくる。 このまま眠りについたら きっと悪夢を見るだろう..