好きなものに出会うと、いつもすぐに
別れのこと、気持ちが離れるときのことを考える。
考えてしまう。
人に限らず音楽や映画や本の
良さに惹かれて依存するとき、
いつかこれに触れても何も感じなくなるのだろうか、
良いと思えなくなるのだろうか、と考える。
癖みたいなもので
基本的にマイナス思考だというのもあるし、
後に受ける打撃の予防線を無意識に張っているのかもしれない。
物だとその気持ちを放置するだけだけど、
対象が人の場合、それを仄めかす言葉を吐いてしまうこともある。
そんなとき、
皆 終わりを否定してくれる。
それが真実ではなく、優しさ以外の何物でもないと理解しながら、
心のどこかで小さく落胆していることに気付く。
諦めに似た抵抗心。
いつか離れるときがくるかもしれない
僕は君を嫌いになるかもしれないし
君は僕を嫌いになるかもしれない
そう正直に言われた方が安心できるのだろうか。
今後、確かめる機会が訪れるかどうかは運命次第。