何か行動をおこしていないと
益々深みに嵌って苦しくなりそうだったので
公園に体を動かしに出掛けた。
音楽を聴きながら、
なるべく無心になって ひたすら走る。
どうにもならなくて暴れたくなると、
時折こうやって体のみを疲れさせる。
少し経って体が柔らかくなってきた頃、
挙動不審な怪しげな男の人が
自転車で跡を付けてきていることに気付いた。
本当に物好きな人がいるものだなと思う。
怖くてその後走る気にもなれなかったし、
なんだか悔しくて苛々した。
追ってこられないように、
階段を上がって高い所へ回ってから帰ることにした。
お巡りさんに助けを求める程のことでもないし、
今後一人であの公園へ行くのはやめる。
何度も後ろを振り向きながら帰宅。
悪戯心で不安を植え付けるなんて卑劣だ。
忘れることにする。
一応、体が疲れたことは確かだけれど
気持ちまでも疲れて苦笑い。
でも夕陽は綺麗だった。
怒っているかのように燃えていた。
自分の心の色を見た気がした。