苦い夜 | 雨音..日々綴ル...

雨音..日々綴ル...

頭 の 中 に 彷 徨 う 言 葉 た ち 。 徒 然 な る 想 い を 曝 け 出 す...わ た し の 居 場 所


部屋に籠っていると


この世に存在するのは


自分のいるこの空間だけなのではないか、と


そんな有り得ない想像が生まれてきたりする。



気抜けのまま、


確認とばかりに窓を開けてみる。


そこには見慣れた景色があった。


何かを期待したわけでもないのに、


少しばかり落胆してみせる。



夜深い生暖かな空気。


異様なほどの湿り気が肌を撫でる。


冬の夜のように、


冷たい風で慰めてはくれない。



濃い灰色の空。


隙間のない分厚い雲が覆う。


窒息しそう。








死神よ


この空から舞い降りて


わたしを さらってほしい



抵抗はしないから



もし目を潤ませていたとしても


恐らくそれは 喜びの涙だろう