またの名を月下香 | 雨音..日々綴ル...

雨音..日々綴ル...

頭 の 中 に 彷 徨 う 言 葉 た ち 。 徒 然 な る 想 い を 曝 け 出 す...わ た し の 居 場 所


気怠さが纏わり付く。


植物園の熱帯温室にいるよう。


チューベローズになれたなら、


居心地良く しっとり花を咲かせるのに。


夜になると強く香りを放つなんて、


想像しただけで心が酔いそうだ。



この暑さでたくさん汗をかくせいか、


尋常でないくらい喉が渇く。


飲んでも飲んでも潤わない。


冷水を身体に流し込んでいると、


この水が血液になればいいと思う。


赤く熱を持ったものなんかじゃなく


冷たく透明なものにしたい。



花屋の店先に、蝶が舞っていた。


仲間に入れてほしい。


蜜を吸い、空を舞い、花と戯れる。



わたしにも美しい翅をくれないか..