嘘 | 雨音..日々綴ル...

雨音..日々綴ル...

頭 の 中 に 彷 徨 う 言 葉 た ち 。 徒 然 な る 想 い を 曝 け 出 す...わ た し の 居 場 所


そばにいてくれと言うのなら


わたしは


あなたが使う傘になる


憂鬱な雨の日にだけ 必要とされて


どこかに置き忘れてしまっても


少し悔やむくらいで


大して落ち込んだりはしない


そのせいで雨に打たれても


濡れた衣服を脱いでしまえば


冷たさなどすぐに忘れて 記憶に残ることもない


必要になったときには


新しい傘をまた買えばいい



わたしは


それくらいの存在でいい


それくらいが丁度いい


あなたはいつだって慎重に生きる人だから


きっと傘を置き忘れることなんてない



それをわかっていて


こんなことを言うわたしは


ほんの少しズルい